社会問題小説・評論板
- Re: 残酷な授業〜最下位がターゲット〜 ( No.18 )
- 日時: 2009/08/02 16:09
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: TdOACXKk)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=12157
第三話『初めてのパートナー』
「オーイ、皆席に着け」
先生…と言うか、九狼兄さんがいつもと同じ、元気な声でそう言う。
すると、皆遊ぶのを止めて自分の席に着く。
「今日は任務とか…授業のパートナーを決めます。ってことで…君たちで適当にきめといてね」
九狼兄さんはそれだけ言って、教室から出て行った。
そっち側が決めてくれたかと思っていたので、びっくりしましたよ…。
僕はとりあえず幽美にパートナーにならないかと言おうとしたけど…。
あっちはあっちで大変そうだ。女子に囲まれて逃げ場がないみたい。
「九龍…て言ったっけか?俺と組まない?」
一人の男子生徒が誘ってくれた。
て、思ったらなんか男子に囲まれてた…。
どうすればいいのこれ…はっきり言っちゃうと逃げたい。
僕は、そんな感じで逃げ場所を探す。
それでキョロキョロ周りを見ているうちに、教室の隅に一人だけ立っている人を見つけた。
…?どうしてあの人は誰も誘わないんだろ?
僕はその人のところに歩いて行ってみる。
よく見ると、さっき卵をぶつけられていた男子だ。
…誰も誘えないのかな?僕はそう思って、男子に
「僕のパートナーになってくれませんか?」
と言った。
すると、皆は笑いながら
「そいつは止めた方がいいと思うよ。足手まといになるだけだから」
とか
「貴方、最下位になっちゃうわよ?」
と言った。
でも、そんなの気にしない。
「あの…本当に僕でいいの?」
男子は、僕にそう聞いてくる。
一度誘ったし、僕は貴方でいいんですが…。
「いいですよ。それとも…僕じゃ駄目ですか?」
僕が男子にそう聞くと、首を横に大きく振る。
「…そうですか。僕は葛葉 九龍と言います」
僕が男子に自己紹介すると、男子は顔を少し赤くして
「僕はグレン・マルブランク。これからよろしく」
と言った。
さて、パートナーは決まったけど…。
僕たちがする任務っていったいどんなのかなぁ?