社会問題小説・評論板

Re: *。・かみさまなんてだいきらい・。*#1cp ( No.10 )
日時: 2009/10/10 14:46
名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: JZOkdH3f)
プロフ: またロックしてごめんなさい…今回は意地でも完結させます!(ノД`)

*。・第二話 呼び出し・。*

教室のドアを開けると、水しぶきが巻き起こる。

どこかで見たような光景だなー…

なんて頭の片隅で考えるけど、水しぶきの中に消えたのは
梨乃じゃなくて私で。




ああ、そっか。私、梨乃の代わりにいじめを受けるって言ったんだっけ。




「あははははっ!!濡れちゃったねえー!!」



由愛が楽しそうに言ったけど、
ぶっちゃけ言えば「だから何?」だった。



「だから、何?」




あは、言っちゃった。悔しがってる、悔しがってるー。

「っ…あんた!もっといじめられたいわけ!?」

「別に。由愛がそうしたいなら、そうすれば?」


あはは、悔しそう。なんか、こっちがいじめているみたいな気持ち。
由愛は、大企業のお嬢様、なんかじゃないから、
先生にバレたらおしまいなのにね。




ばかみたい。




「昼休み、トイレに来なさい!!逃げたら承知しないわよ!?」




あほみたいにわめいて言う。
逃げるわけないじゃん。
意外と、そんなにつらいものじゃないかも、いじめって。



服のスソを引っ張られて、ちらっとそっちを見ると、
梨乃が心配そうに見上げていた。


「昼休み…私もついていこうか?」


「心配性だなあ、梨乃は。平気だよ」


「でも、本当だよ。明菜は今のじゃわからなかったかも
しれないけど、すっごく怖いんだよ!」



梨乃が青い顔で言うから、私は

「平気だよ」

って笑って、適当にあしらったと思う。


…思う、だけど。