社会問題小説・評論板

Re:    学級崩壊。 第十七話更新 ☆オリ募集★  ( No.49 )
日時: 2009/10/19 09:31
名前: かおー ◆N6Pr8k8A5I (ID: NnTZ8Ahc)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=12748

第十八話 [皆で—————]


毎朝の読書タイムという時間があり、ひたすら読書をするのだが、
読書タイムの時間の途中にいつも鈴木が教室に入ってくる。

チャイムが鳴った後—————
私は密かに後ろの席の
佐々木 磨実にこそこそ言う。


「…フッ、まぁ、いいけど…」
「でしょう??やりますかッッ」

私と磨実は黒板消しをドアの上の方にはさんだ。
皆それを見て、クスクス言っている。


磨実は綺麗な髪を揺らして楽しそうだった。




「完璧ッッ…」
私は楽しげな最高の笑顔で言った。





あっ…


「鈴木がキタ————————」
浦川が言う。





…………すると…
違う方のドアから入って来た。






「えぇ—————————————————」



皆のブーイングを先生に向かって痛いほどやる。



あははッッッッ楽しいッッッ!!!!

由実ちゃんは、もう爆笑。本当に恨みを持っていたカンジの笑みだ。

「な、なんだ…どうかしたのか…?」
そう鈴木が言うと

バッッッッ

と、本を読み続ける。

私は本で顔を隠して笑いをとにかく必死でこらえていた。
皆もそうだろう。

でも…失敗して、本当ショック。テンションさがる。
結構怒った私は、ひらめいたのだ。


まぁ、それは…朝礼が終わってからのお楽しみ…かな?



「今から朝礼を始めます。きり——つ、れ———ぃ」





「おはようございます…え?」




挨拶をしたのは鈴木だけだった。
ちょいキレたのか、


「おい、もう一回やり直しや!!」
と鈴木が言うと、

「保健委員は出欠を確認してください。」

日直が言った。
「お、おい!!」



鈴木は言うが、皆、笑いをこらえている。




「休んでいる人がいるか、班長さんは確認してください」
保健委員がまた受け流す。


「ちょっと、ちょっと、待ちなさい!!!!」

大声で言った。



アイツの話を聞いてやろう、と試みて、
「皆話聞いてあげようかー。」
「亜貴が言うならオッケー♪」

「なんだお前らさっきのは!!」
「挨拶は、今日朝皆にしました。」




「でも、先生にも挨拶しなければならないでしょう?」
「は?先生?誰が?」

菜乃華が言う。
「!!?お前らなに考えてる…」



「少し…静かにしてください。」
蘭ちゃんが鈴木を綺麗な青い目で思いきり睨む。



「葵…!!?なんなんだ…お前ら…」


「さぁさぁ、授業の準備を皆さん致しましょう。」
いつも上品で可愛くて優しい、お金持ちという完璧な子
桃園 麗亜がいつも以上にぱっちりした目で言う。


「桃園…」
鈴木はもうなにも言えない状況だった。



「そぉだねー。次、社会で視聴覚室行かなくちゃね」
「行こう行こうッッッ」

皆せっせと行った。

私と慎司は、呆然と立っている鈴木を睨んで言った。



「アンタが悪いんだよ。」
私は言った。



「もう少し自分に自覚を持てよ。落ちこぼれ。」





「!!!!!!!????」





鈴木はかなりのショックをうけたハズだ。
年下に


オ チ コ ボ レ




という簡単で、そして重い5文字をサラッと言われてしまったのだから……

フッッ
楽しい。
楽しすぎる。
これからの希望を持って…頑張ろう。