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【No.2】

………。
さっきからこの、裄という名の死神・・・。

マイペースで、死神らしくない。


「で、話ってなんなの？」

「ああ、それはな……」


八重華が説明をする。


《今から100以上前の事だろうか…此処、魔界はある問題にぶつかっていた。

　この國の王である者が亡くなったのだ。

　魔界は大混乱に陥り、次の後継者を必死になって探した。
　

　そして、意見は2つに分かれていった。

　1つは、魔法を使う者、つまり魔女や死神達の中から構成者を選ぶ事。

　もう1つは、己の肉体で戦う、ドラキュラや狼男などの中から後継者を選ぶ事……。



　話し合いを進めても答えは出なかった。



　何故ならば、王と言う者は、強く、凛々しく、それでいて全ての者を従える、落ち着きのある賢い者なのだ。》