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社会問題小説・評論板
- Re: 色のないもの ( No.7 )
- 日時: 2010/04/24 08:51
- 名前: 月姫 ◆Hy48GP/C2A (ID: 0VNTw2Qw)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.cgi?mode
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「あれ? 何処の学校の人? この辺じゃ見ない制服だね」
誰かが話しかけてきた。ショートヘアの少女。
この辺じゃ見ない制服っつても……うん。
「あ、その……て、転校生……です!」
「えぇ?!」
廉が適当な事を言うので驚いた。が、それ以上に驚いたのがその話しかけてきた少女の方はもっと驚いた表情をしている。
「え、マジで? 」
- Re: 色のないもの ( No.8 )
- 日時: 2010/05/24 14:00
- 名前: 月姫 ◆Hy48GP/C2A (ID: 0VNTw2Qw)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.cgi?mode
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「え、マジ? 早く行かなきゃ遅れるよ」
そういって少女は手を差し伸べてくれた。白くて、細い手。
だが、このクソ暑い時期に長袖の服を着ていた。あえて何も言わなかったが。
「あ、すいません」
「いえいえ」
早くしないと遅れるのに、この人、私達とこうしていられる時間なんかあるのかな。
「行くよ」
私は彼女の少し後ろを歩いて、とりあえず彼女に付いていった。
「何年生?」
初対面なのに馴れ馴れしいなァと思ったが、まぁいいか。敬語で喋りかけられてもなんかめんどいし。
「2年」
「オレも」
「そーなんだ、名前は? 何処から来たの? それ何処の制服? 」
一気に質問してきたが、私は一つ一つ冷静に答えた。
「神城純、この制服は白百合学園っつーとこの奴」
「神城廉。その他は純と同じ」
「兄弟?」
「・・・・・・まァそんなとこ」
そういうと彼女は「へぇ」と言って、また歩き始めた。
「あ、私は相川メアリ」
「へぇ」
私と廉は彼女と同じ反応をした。そしたら相川メアリはくすっと笑う。
「あ、ココが学校。・・・てか、ウチの生徒なの?」
「あ、はい」
通えるなら何処でもよかった。出来れば学生寮とかあったほうが嬉しい。
「じゃ、校長先生に挨拶しに行って来な」
「は、はい・・・」
「じゃね」
おいちょっと待てよ、校長室何処にあるの?どうやって行くの?
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