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　　　03．　過去

　「ゆりちゃん…私さ「キモい!!!!」


　月島が私の名前を呼ぶ

　そして名前が汚れる…本当にキモいわ＿＿


　「ゆりちゃんとかキモすぎ!!!」

　「それ以上のキモになったらお前ノミ以下ｗｗｗ」


　みんな私の仲間だ…これからもずっと……!!!

　「あの日の事なんだけど」

　「!!!!!——ッ」


　月島がそのまま喋り出してくる
　その時、みんなが一斉に月島に注目した

　「私はゆりちゃんの事裏切ったつもりないから!!」


　戦いを挑むように話しかけてくる

　——あー腹立つ!!あの日お前は裏切った


　「私はあの日のこと、絶対に許さないから」

　みんなが口々に言いだす

　「あの日ってなんだ？」
　「理由とか初めて聞くかも!?」
　「どうせ月島のせいには変わりないんだろ？」


　「ごめん　これはみんなにも話せない」

　私はあの日の事を口で話したくもないし
　文字に表したくもない＿＿＿

　みんなが私を見ながらシン...とした

　「あ、い、いいんだよ…ゆりが言いたくないなら」

　「月島に聞き出すよ…」


　みんなに気をつかわせてしまった＿＿

　何か気まずい…——


　「だれか一緒にトイレ行こう？」

　この状況を打開するための苦肉の策だ

　みんな...怒ってなんかないよね……？

　
　「君1人で行ったらいいじゃん」

　私はゾクッとした
　もしかして＿＿怒った………？


　振り返るとその感情は消えた

　「なんだ偽善者ぶってる真田くんか」


　その時から私の周りは何かが変わった＿＿＿＿