社会問題小説・評論板

Re: いじめ,やりました.−被害者はどっち?− ( No.2 )
日時: 2010/08/06 08:46
名前: 深実@100%  ◆M6R0eWkIpk (ID: QVZFaWyg)

 卍卍 2

 「ンだ‥と?」
 
 「違う?私は歌手目指していてヴォーカル習ってるけ・ど☆」

 「 … ざけんなあぁぁあぁあぁぁぁぁああぁ!!!!!!!!!!!!!!!
  お前に何がわかるんだよ?!!はやく答えろ!!!!
  さもなきゃ消えろ!!!!!」

  とっさに言う俺。

  にぎやかだった教室が一気に静かになった。

  “ざまぁみろ羽優!”というようにニヤニヤしている奴や、

  逃げるように教室からでていこうとする奴ら…

 「 …(ボソボソ」

  ケッ 、とツバをはく希野…

  ウトは羽優の机に怒りを全てはくように睨みつけた。

  おいつめられた羽優はみっともなく小声で口をとがらせ、

  こんな状況でも「かわいさアピール」を忘れずに

  必死に言った。

 「…だってぇ…、私は頑張ってヴォーカル習ってるのにぃ‥
  明和君たちは軽々にバンドの事言ってる’んだ…もん‥‥‥‥
  …… でも…誰も‥羽優をかばってくれ‥ない…

  このクラスに羽優の友達はいないんだ!…ひっく…」

  “このクラスに羽優の友達はいないんだ!”なんて、

  普通、誰かが言ったら超驚愕されるにきまってる。

  しかし、こいつの事なら普通とおもった。…みんな。

  しかも、かわいこぶってんの丸出しで、超きもい。

  希野が言うには、ベタベタ触ってくるらしい。オエ。

  
  ___ すると そこに、先生がやってくる

  泣いている生徒を見て、黙って座る教師がいるわけない。

 「羽優さんッ?! どうしたのっ!!?」

 「明和君がぁ…羽優の夢を…

  バ カ に し た ぁ 」

  … は? う、ウソつきやがった…

  何も知らない先生や周りのみんなは、俺達に疑いを持つよう。

 「違います先生!逆です!!」

 「‥だって…羽優さん泣いてるのよ……?」

  ___怖い。 先生…

 「ひっく…ぅ…ぅ…っく…」

 「大丈夫よ。私は羽優さんを信じるわ」


  __ずるい。泣く奴には味方が集まる…

  もう、この時から3人とも

  羽優をいじめる事を決めていた…

  そう、3人とも…おなじ気持ちだったんだ…

  ___「おなじ」だった事が、災いになるとも知らずに。




 卍… 前後 !

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