社会問題小説・評論板

Re: ワタシのイキル意味 ( No.4 )
日時: 2010/10/26 19:05
名前: 発戸 (ID: 5kx3QSMp)

三話[教室に響く声]

先生が来ると苛めは嘘のように無くなる。
———当たり前だよね。
授業が始まったら地味な嫌がらせばっかり。
今日は教科書が隠されていた。
本当に最悪・・・。

『この文読める奴いるか?』
英語の先生が静まり返る教室の中、皆に聞く。
当たり前誰も答えない。
もっと静まり返る教室の中、最初に声を出したのは舞ちゃんだった。
『せんせぇー。百音ちゃんが読みたいそうですぅ』
可愛い声を出して、語尾を妙に延ばしながら先生に言う。
こんな時だけ百音ちゃんと呼ぶのは卑怯だ。
「ちがっ!」
「違う」って答えようとしたところを先生の声で遮られた。
『じゃあ、川崎。』
私は席を立ち、「分かりません」と答えた。
『教科書は?』
「・・・忘れました」
それだけ言うとすぐ席に着く。
すぐに先生は他の人に文を読ませた。
教室からはクスクスと笑い声が聞こえる。
先生は何も注意しないのだろうか・・・。
少し辛くて、悔しくて、私は下を向いた。
涙が出てきそうだったけど、泣いたら本当に悔しいから頑張って止めた。
それに、これが日常だし・・・ね?
教科書が無いまま、授業が終わった。

次の教科は体育。
男子が別のクラスに着替えに行き、私も着替えようとした。
すると、前から舞ちゃん達が来て行き成り私の髪の毛を引っ張った。
引っ張ったのは柏崎さん。
それを見て舞ちゃんはニヤニヤしている。
「っ!な、、、に?」
平然を装うが、やっぱり無理。
声が震えるのが分かる。
『カスに皆からの手紙』
舞ちゃんが言うと同時に私の体操服の上に一切れの紙が乗った。
柏崎さんが髪の毛を離して、また戻っていった。
教室にはもう誰も居なくて。
私とさっき渡された紙きれが残っていた。
恐る恐る中身を見ると————。

『早く死ねよ
 お前が学校に来ると空気が汚くなる
         クラス一同』

それだけが、書いてあった—————・・・。
「っ!」
この字は舞ちゃんの字。見れば分かる。
でも段々と舞ちゃんの字が掠れていく。
あ、、、、私泣いてる?
紙きれに涙が一粒一粒落ちていく。
「〜っ!ぅ、、、、ぅぇ、、っ」
私は教室で一人嗚咽を漏らしながら泣いていた。
もう慣れたはずなのに、やっぱり辛い。
たくさんの涙がこぼれおちる。

教室には授業が始まるチャイムと、私の泣き声だけが響いていた————。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はい^^

こんばんわ?こんにちは?おはようございます?
なれてもやっぱ辛いんですよね(
分かりますとも←

それではまたの更新でノシ