社会問題小説・評論板
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.52 )
- 日時: 2011/01/06 17:34
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
二十八話[死なない]
「そんな事、、、聞いて、なかった、」
私は小柳からあすかの過去を始めて教えてもらった。
何で教えてくれなかったんだろうか。
それが頭に出て来る。
『カスに教えてあげる理由が無かったんじゃないのかしら?ねえ。”あすか”?』
「—————ぇ?」
小柳の言葉と同時に私は小柳の後ろに視線を向ける。
「あ、、、、す、、か?」
すると私の視線の先にはあすかが驚いたように立っていた。
————少し震えてる?
『ごめん。百音』
そう言って私に背中を向け走り出した。
「あすか待って!!!」
私も走り出そうとしたら近くに居た斎藤に腕を握られた。
「離してよっ!!」
一生懸命腕を振る。
すると小柳が私の前に立つ。
『あすか、自分の過去を聞かれて怖くなって逃げちゃったね。』
そう言ってお嬢様ぶりながら笑う小柳。
私、勝手にあすかの過去聞いちゃったんだ。
馬鹿な真似したな————・・・。
『あすかの過去どうだった?あの子、苛められてる子を助けられなかったのよ。カスも助けられないまま死んでいくんじゃないの?』
そう言ってまた笑う。
すると近くに居た、他の二人も笑う。
「——っ!!私は死なない!!それとあすかを馬鹿にしないでっ」
そう言って私は前に居た小柳のお腹を思いっきり蹴った。
『っ!痛!!』
そう言ってお腹を抱え込む。
すると二人は小柳に近づいて『大丈夫?』何て声をかけてる。
「私はあすかと一緒なら絶対に死なない!あすかに出会えて生きる意味を知ったの!!」
私は必死に訴える。
多分だけど、その彩加ちゃんって子もあすかに支えられてたよ。
『あははははは』
小柳が笑う。
「何?」
『”死なない”ねえ』
すると小柳は柏崎さんに耳打ちをした。
するとニヤッとして近くにあった鉄の棒に手を伸ばした。
「ぇ?」
『じゃあ私が殺してあげようか?それでも死なないって言うの?』
そう言って狂った笑いをする。
小柳は柏崎さんから鉄の棒を受け取った。
「馬鹿、、、、じゃ、、ないの?」
後ろから斎藤さんに捕まえられて、身動きできなくなった。
『馬鹿はあんたでしょ?』
小柳はそう言って鉄の棒を思いっきり頭上に構えた。
「止めてっ!!」
泣きながら叫ぶ。
『SEE YOU 次会えたらまた苛めてあげる。会えたらだけどね』
笑いながら私の頭に思いっきり鉄の棒を振り落とした。
「」
ここは何処
何も見えないし、聞こえない
暗い
暗い
私死んじゃったのかな—————・・・・。