社会問題小説・評論板

Re: 私は反旗を翻す【若干実話】 ( No.2 )
日時: 2010/12/07 16:34
名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)

       プロローグ

自分の思い通りの作品を描ける。綺麗な色彩で、あるいは粘土で何でも作れる。


それがとても楽しくて私は美術部に入っていた。
先輩も優しくて日々がとても充実していた。……そう、充実していた。
けれどそれはあっけなく壊されてしまった。


顧問でありクラスの担任でもある奴に、心まで傷つけられて、あっさりと。
もう作品を作りたいと言う気持ちすら起こらない程心をズタズタに切り裂かれてしまった。


何度涙を流したって、何度歯を食い縛ったって心の痛みは全く消えない。
虐めはいけない事だと語る奴に、虐められたようなものだ。
何度も何度も死のうとも思った。けれど勇気は沸かなくて、結局また泣き出す日々。
とても辛かった。そして苦しかった。





私は許さない。絶対にあの人を、先生を許しはしない。






……だからこそ私は決心した。









——————先生に復讐しようって。