社会問題小説・評論板
- Re: 私は反旗を翻す【若干実話 参照600突破!】 ( No.131 )
- 日時: 2011/01/15 20:46
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
第二十六話「第二戦・幕開け」
私と桜瀬と燐。雨縦院さんと東街と罪木。
……やや多いメンバーでしたが何とか無事学校へつき、そのまま教室へと直行する。
教室は入っていなくても分かるくらい騒ぎ声が響いていた。そして、私が入った途端椿と葉月がこっちへと来た。
「真白ちゃんおはよっ!」
「………おはよ、真白」
「二人ともおはよー♪」
適当に挨拶を交わしていると、ふと肩を叩かれる。
誰ですか……。と思い振り向くと其処に居たのは(当たり前だけど)同じクラスの椎名紫ちゃんと羽柴光ちゃんだった。
「雪上ちゃん達おはー」
「三人とも……おはよう」
笑顔で手を振りながら私達三人をまとめた紫ちゃんと椿っぽい……静かな挨拶をした光ちゃん。
光ちゃんは良く美術部に遊びに来て居て面識はあるけど、紫ちゃんはあまり話した事が無かった。
まぁ、それはさておいて二人は挨拶をしてからすぐにそれぞれのグループへと戻って行く。
そして桜瀬と燐が私達の元へとやって来て、五人での作戦会議が始まった。
……作戦は前椿の家に集まった時に決めていた筈、なのに。
「今日はどうするんだっけ?」
本気で今日やる事を忘れていたらしい桜瀬に、椿は溜息交じりに説明を始めた。
椿さん、お疲れ様です。
「昨日のネタの続編! 真白の作品を貶された事実をますます手繰り寄せて、退部前までの事までを話す……忘れるか普通」
「いや〜すっかり忘れちゃってたみたい。はははははは」
「ははははははははじゃないよ! 真白ちゃんかお前!!」
……え? 私みたいって葉月さんさり気なく酷くね?
とまぁ、私の心情はさておき椿と葉月に弄られている桜瀬と哀れみに満ちた瞳で観察……もとい観戦していました。
そしてふと視線を感じて後ろを振り向くと不敵に笑う陰、黒崎望がこちらを見ている。
「今日もあの女ボコすんだろ?」
「まぁ、ね……あんまし暴力でやると面倒だからしたくはねーけど」
「え〜!? 雪上っち色々やってそーじゃーん!!」
「桜瀬、余計な事は言わんで良い」
会話に入り込んできた桜瀬は無視してまだ笑っている黒崎を見てみた。
……多分黒崎は小島に命令されるのが嫌だから特に命令とかはしていない私側にいるんだろう。
……純粋に味方、って言う人の方が少ないのかもしれないよね……。
ふとそんな事をぼんやり考えていると、
「皆、ほらほら早く朝の会始めて! ノロノロしない!!」
小島が教室に居た。