社会問題小説・評論板
- Re: 私は反旗を翻す【若干実話 参照130突破!】 ( No.48 )
- 日時: 2010/12/17 18:25
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
第十七話「 始 動 前 編」
朝。
私はちょっと早く学校へ行って見ると椿と葉月は案の定(?)教室にいた。
……お早いですなぁ、二人とも。
そんな事を思いつつ教室へ入るとそんな二人の他にもう二人居た。
風月春ちゃんと疾永彩華ちゃん。春ちゃんはあまり話した事は無いけど彩華ちゃんはかなり面識がある。
そんな事をぼんやりと考えていると春ちゃんと彩華ちゃんんがこちらへとやって来た。
「おはようございますであります、真白さん」
「おはよう真白!」
「二人ともおはよ〜」
私は二人に笑顔で挨拶をし返す。そして葉月の机に皆集合した。
そして彩華ちゃんが口をへの字に曲げ、心配そうな表情でこちらを見てくる。
何かと思えば肩をがっしり掴んで話を始めた。
「夏休み倒れてから何があったのかと思ったら……大変だったね」
「え? えぇ、あぁうん大丈夫大丈夫!!」
……葉月達から退部の事を聞いたのか。
実は彩華ちゃんは美術部でコンクールで金賞を取った時もすぐに喜んでくれた子でもある。
さらに言えば倒れた時に私を家まで送ってくれたりもした優しすぎる子でもあった。
そして気付けば春ちゃんも彩華ちゃんと似たような心配そうな表情をしている。
「我輩、真白さんにそんな事があっただなんて知らなかったであります……小島うざいでありますね」
「そうそう! それでうちらさ……」
そんな悲しそうな春ちゃんの雰囲気をそっと(?)壊す風に葉月が話を始めた。
一応先生が居るかもしれないので小声で話す。内容は……勿論復讐の事。
そしてそれを全部聞き終わった二人はかなり満足げに微笑んでいた。
「我輩、真白さんのことに賛成でありますっ♪」
「ちょ、その計画最高! 俺賛成!」
どうやら大いに賛成で、協力してくれるらしい。私はややホッとしつつ椿と葉月を見た。
やっぱり二人ともホッとしていて、何処か嬉しそうだった。味方が増えたゆえだろう。
すると彩華ちゃんが中腰っぽくなっていた姿勢から突然ガバッと立ち上がる。
そして立ち上がった瞬間ちょっと大声で話し始め、拳をぐっと握った。
「これクラスで団結すべきだよ!」
あ、確かに。
私はそんな事をぼんやりと思いながら頷いた。
すると彩華ちゃんは右腕を大きく上げたかと思うと
「皆〜ちょっと良い?」
とやや大きな声で言った。
クラスの人は大体半分くらい揃っている。
一応私も立ち上がり、彩華ちゃんと一緒に話を始めた。
「先生の事、嫌いな人居る?」
私がややドキドキとしながらも聞いてみる。すると今居る人達の全員が手を挙げた。
……やった!!
自分と分かり合える人々を大勢発見し、私は自分でも分かるほど嬉しそうに微笑む。
すると、彩華ちゃんが話を続けてくれた。
「じゃあ皆先生嫌いだね? ……先生に自分の気持ち思い知らせたいと思う人」
またも全員が手を挙げた
(すいません一旦きります)