社会問題小説・評論板

Re: 私…何かした…?—悪夢のクラス— ( No.7 )
日時: 2011/08/27 23:51
名前: マィヵ ◆UbQztIuXpw (ID: GudiotDM)

005。。。地獄の始まり。。。


———次の日。

私はいつものように学校へと向かった。
…昨日と気分が逆になったまま。
「由愛!おはよ!」
「…穂菜美…おはよ」
「…どしたの?元気ないね?」
「ううん。何にもないよ」
私は穂菜美には言わなかった。
…嫌…言えるわけがない。
あんな無残な写真をとられて男子達のいいなりになったなんて。
…しかも学校一のヤンキー竜だなんて。

それから教室に入るまでずっと無言だった。
中に入っても風景は全く変わっていない様子。
…でも一つだけ大きく変わっていた。
…それは。



男子の奴隷だった久野さんが解放されたこと。
竜自ら解放命令を出したらしい。
それにはみんなも驚いていた。
次は誰になるのかハラハラしている人もいる。
中には今度は自分が来るのではないかと緊張している人も。
…でも私は驚かなかった。
だって…男子達は私を狙っているから。
今だって入った途端、竜と目があった。

「…由愛?」
穂菜美が心配そうに声をかけてくる。
「ごめん。早くいこ」

席に座ると後方からまた甲高い声が。
「久野。解放されたらしいけど次誰になるんだろうね!」
「決まってるじゃん!あいつらよ!」
「だよねー。ダサいしキモいし古すぎだし!」
「「「ギャハハハハハ!!!」」」

…なんとでも言って。
どうせ私なんだから。

——————。。。


・・・そして・・・昼休み。


私は“あの”約束通り校庭へ出た。
穂菜美にはボランティア係の仕事と言っておいた。
穂菜美には迷惑かけたくない。
こんなことに巻き込んでほしくない。
ターゲットは…私一人でいいんだから。
校庭に出て昨日と同じ場所へ向かった。
…そこには…やはりいた。
昨日の4人とその他にあと3人くらいいる。
あの人の顔を見るだけで全身が震えだして止まらない。
震える足を一歩一歩踏み出す。
男達は段々とニヤニヤし始めた。

「約束通り来たな?」
「来ないと思ったじゃねぇか」
「さっそくだが…脱げ」
「…え?」

竜の一言で心に突き刺さった。
ぬ…脱げ…って…

「あ?何戸惑ってんだよ。奴隷にならない代わりだろ」
「アンタ。昨日約束しただろ?」

た…確かに約束したけど…脱ぐなんて絶対に嫌!!
死んでも絶対に脱ぎたくないよ!

「嫌…嫌!!!」
私は後ろへ振り返り逃げだそうとした。
…だが…
「!!!」
後方には私が逃げないようにするためになのか
男子が2人ほどいた。
道を完全にふさいでいる。
…逃げ場がない。
「何逃げようとしてんだよ」
「お前に逃げ道なんてねーぞ?」
「分かったんなら…ほら?」
竜が顎で示す。
しかもどんどん私に近づいてきた。
…怖い…。しかも恐怖と震えのせいか、足がまったく動かない。
…そして…。 ぐいっ…
竜が私の両腕を掴みそのまま地面へ倒させた。
「お前。結構可愛いじゃん。俺のになるか?」
竜はニヤニヤしながら言う。
「なっ!!!何言って…」
ビリビリ・・・
「!!!!!!!!!!」
竜は昨日と同じようにブレザーのボタンを一気に破いた。
「やめてっ!お願いだからっ!」
私は必死に抵抗する。手を使って拒否反応を起こさせる・・・
が、それも束の間。
両側からまた2人の男が来て私の腕を抑える。
そして1人の男が私の鼻に何かを当てた。
【…何これ…。なんだか…気持ち悪い…】
頭全身がくらくらする。










































・・・そして私はそのまま・・・













———意識を失った。


つづく。。。