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社会問題小説・評論板
- Re: 死に方を知らない君へ。 ( No.100 )
- 日時: 2014/02/06 22:32
- 名前: 杏香 ◆A0T.QzpsRU (ID: HmBv7EUE)
そのおかげですっかり目は冴えてしまい、眠気はどんどん遠ざかっていく。
このままでは何時間経っても眠れそうになかったが、今更起きて何か別の事をする気にもなれない。
試しに少し半身を起こしてみたものの、私はすぐに布団の中に逃げ込んでしまった。
……部屋の暗闇が怖かった。時計の音が、怖かった。
今すぐにでも、明日が来てしまうような気がしたから。
相変わらず、部屋はしんとした空気に満ち溢れていて。
その空気に触れ続ける事が何だかとても息苦しくて、耐え切れずに私は強く瞼を閉じた。そうする事で、この世界から逃げる事ができるような気がしたんだ。
でもどこに隠れたって逃げたって、結局何も変わらない。
明日はきっとやって来る。明日もきっと殴られる。
……明日なんて、来なければいい。
あんな思いをするくらいなら、ずっと暗闇のままでいい。
こんな無茶苦茶な願いが叶うはずはないと知りながらも、そう祈らずにはいられなかった。
それだけでも、私は少し救われるから。
——頬にひとしずく、涙が落ちた。
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