社会問題小説・評論板
- 一話「遊びとふざけはちがう」 ( No.3 )
- 日時: 2011/09/22 19:37
- 名前: 綾咲 芽留 (ID: iGvI5nur)
「…おはよう、季良。世界一可愛いって何で分かるの?じゃあ全員の名前言ってよ」
朝早くから出てくる私の毒舌。って世界一とは言ってなかったか。
「しょっ…しょれわ(それは)……。愛香たんとー、あとは世良お姉たんと悠ちゃま…、と、山田きゅんと……」
「お母さん行って来まーす!」
「あとは田中しゃまと…って、世良お姉たんは?」
あんな奴の話なんて聞いてられない!
私はそさくさと家を出た。
「悠くんー、悠くーんー♪…私の大好き悠くんー♪」
「何その歌。悠にささげる愛の歌?マジうけるわ…。」
え、誰。
あ…なんだ。愛香か…。
「って愛香!?聞いてたの!?お願い一生のお願い愛香あぁー!今言った歌のことみんなに言わないでね?」
ひゃぁ…恥ずかしい。あんな適当に作った歌をきかれるなんて…。
「もう、世良ったら!悠はもう多分世良の気持ちに気づいてますよー?」
「えええええええええ恥ずかしい!そんな事ななな無いもん!わ、わわわ私はぁ…。」
声が震えてる∑
めちゃくちゃ恥ずかしいよー…。
「ふふふ、大丈夫よ世良。もう学校着いたから大きな声でバラしたら先生に起こられるもん。」
あ、じゃあ大丈夫だね。良かったぁ…。
私は長い階段を歩いて、重いかばんを机に置いた。
「おはよう世良ちゃん早崎さん。今日は遅かったけどどうしたの?」
悠くんだ!
「おはょぅ…。あ、あの、今日は季良が遅くて私達も遅くなってしまったのです…。」
「季良? ああ、あの自己中ちゃんね。」
じっ…自己中さんですか…。
ていうか、自己中というよりも、うーん…。自己美化人間…?かな。
「あっ、おはよ津島!!まっちゃは季良を待ってる世良を待っていたのだー!!」
何、その語尾の「だー!!」は…。
もう8時になりそうな所…。席につかないと。
ガラララララララッ!
「はいみなさんおはようございます!」
【おはよーございまーす】
「あら?季良さんがいないですね?世良さん何か聞いていますか?」
やっぱり姉の私が理由を言わなきゃいけないんだなぁ…。
よし、ここはちょっといたずらしちゃえ…。
「あの…実は、季良昨日遅くまでテレビを見てて…。そして寝たのは朝になってからで…。
そして…、私がいつも起こしてあげるんですが、今日は聞かなくて…この頬の傷はその時引っかかれたもので…」
うまくいった!
ガララララララララララッ!!
「はぁ、ハァ、ハァー…。みなちゃま、ハァハァ、お、おは、おはろふれしゅ…。ハァ…。」
あとから説教ね!w