社会問題小説・評論板
- 二話「いじめ会議」 ( No.5 )
- 日時: 2011/09/22 21:24
- 名前: 綾咲 芽留 (ID: iGvI5nur)
「えっ…何それ。世良、本気で…季良いじめをやるの?」
「うん。アイツぶりっ子でウザいし。ちょっとこらしめてやろうよ!」
愛香は意外と真面目だからなー…やっぱり、いじめみたいなくだらない遊びには、参加しないか。
「ごめん、やっぱり今の…」
「やるっ!私季良いじめやりたい。アイツ逝かれてるからね!痛めつけなきゃ自分がぶりっ子って事わかんないっしょ!」
おおっ…。心強い仲間が入ってくれたな!
あとは、また季良がなんかやらかした時、また自習になるから、その時みんなに話すかー!
みんな、ノリ良いから、やってくれるよね…?
キーンコーンカーンコーン…。
やばっ授業始まる!
…ここは奥の手でいくか。
「ねぇ季良ー!ちょっと良いかなぁ?」
「はぁーいっ!可愛い季良姫に何の用でちゅか?」
クスッ。まんまと引っかかったわね。馬鹿だなぁやっぱり。
ていうか、馬鹿っていう言葉じゃあ足りないな!激烈馬鹿か!←
「あのね…」
バシンッ!!
私は季良を叩いた。これにはある作戦がある。
「いったぁぁぁぁあああいぃぃ!ひどぉい世良お姉たぁぁん!」
よし、季良が泣いた。
私は、季良の手を取った。そして私の頬に当てた。
「…作戦成功。」
ガラララララララララッ!!
先生が来た。
そこで私は大きな声で嘘泣きを始めた。
「うぅぅ…っく。ひっく。ひどいよ季良…。」
「あらどうしたの?世良さん…季良さん何かしたんですか?ギロリ」
「ちがうもぉぉぉん!やったにょは世良お姉たんだもぉぉんー!」
「あのっ…実は、季良がいきなり私を叩いてきて…私はやめてって…言ったのに…。
季良ぃっ…なんであんな事言ったの……?私、季良は可愛い妹だと思ってたよ?」
「とにかく…季良さんは世良さんに暴力したって事?またなの?季良さん。職員室に来なさい!」
「違うもぉぉぉん!先生の馬鹿ぁぁぁー世良お姉たんの馬鹿ぁぁぁ!」
クスッ。作戦成功!多分5時間目も自習…。
ってあれ?今日一回も勉強してなくね?(汗)
「せっかくの授業がまた台無しになってしまうわね…御免なさいね、5、6時間目も自習でいいかしら?」
そして私は、
「先生の楽しい授業が今日一日出来ないなんて悲しいけど…仕方ないです。」
と心にも無いことを言い、ドアを閉めた。
よし、じゃあ…。
いじめ会議の、始まり!