ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

リストカット




今日も私は私を傷つける

紅い紅い血が滴る腕

ほのかに笑みを刻みながら、血を見つめる

紅い血が、腕を伝ってひじへ

ひじから、服へと落ちた



「あ」



ポツリと言い放った一言

つい口から出てしまった言葉

真っ白なワンピースに血のあとが付いた



「・・・洗わなくちゃ」



服を着替えるため、ベッドから移動する

机のわきを通り抜けようとしたとき、写真が目に入った

今と同じワンピースを着て笑っている私

その隣には・・

眼鏡をかけて笑っている彼の姿



「浅木（あさぎ）・・・ッ！」



悲しくて泣いた

枯れ果てた涙が沸いて出た



彼の写真をいつまで飾っておく？

＿＿＿分からない


大丈夫？

＿＿＿分からない


この傷跡は何！？

＿＿＿分からない


何かしたいことある？

＿＿＿分からない



何か望んでることはある？

＿＿＿彼に・・・会いたい・・






















たとえ叶わぬ望みでも、私は手を伸ばし続ける

そうしないと、私は狂ってしまうでしょう


いいえ

いっそのこと、狂ってしまった方が楽なのではないでしょうか？



白いワンピースに付いた赤黒いしみは、私の心に深く残りました