社会問題小説・評論板
- Re: 私が存在する理由 ( No.36 )
- 日時: 2011/12/18 11:25
- 名前: 不登校少女I. (ID: b1TZiT7s)
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「友達?何それぇ?あいつらも、親も担任も、"お前"も…
全部私を引きたてる"材料"でしかないんだよ!!」
昔から、好きだった…。
大好きだった……。
憧れてた…その幼なじみから、
"材料"でしかないと言われました。
私はその日から、居場所を失い、
そして、心を無くしたのです。
−
「満里奈ちゃん、ずーっと一緒にいようね」
「うん、約束するよ。遥」
そう、約束したよね…?満里奈…。
でも、約束は果たされないまま今に至ってしまった。
「満里奈ぁ、遥のやつどーする?」
「ほっとけばいーよ。そのうち誰か気づくし?」
「だよね〜」
私が、満里奈を信じたのが…間違いだったんだ。
「でもさぁ、センセーとかに見つかったら最悪だよ」
「大丈夫だって。分かる訳ないし?
だって一週間前、吹奏楽なしでパーカスルーム使わないからさぁ」
「そういえばそうだね。じゃ心配ないじゃ〜ん」
「てか酸素悪いよね、パーカスルーム。
あと何日閉じ込めとく?満里奈」
「んー、二日くらい?今日水曜で
あと二日で金曜日だし。丁度よくない?」
「じゃ、けってーい♪」
期末テスト期間一週間前。
その月曜日から、
私は満里奈に"パーカッションルーム"に閉じ込められた。
三日たち、今日は水曜日。
お茶も飲めない。お弁当も無い。
テスト週間だから部活動禁止。
音楽の授業もない。
誰もここをとおりかからない。
私は既に、動ける力を失っていた。
「あと…2日くらいか…」
机に突っ伏し少し目を閉じると、
その直後ドアの鍵を開く音が聞こえた。
「ヤッホー、元気ぃ?遥ー」
「やっべ、死んでんじゃない?」
「ぷっはははっそんなわけないじゃーん」
何…
「何しにきた」
「ひっどーい、死ぬかと思ったから
"エサ"あげにきたんだけどなぁー?」
「いらないから、出て行けよ」
「何それ、涙の1つも見せないし。
ほんっと可愛くないわ。バァーカ」
「もうこんなやつ相手しても意味ないよ満里奈」
「そーみたいだね。じゃあね〜愚かな負け犬サン」
愚かなのはどっちだ。
私を、捨てたくせに…。
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