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社会問題小説・評論板
- Re: 私が存在する理由[参照100越え] ( No.52 )
- 日時: 2011/12/23 13:27
- 名前: 不登校少女I. (ID: b1TZiT7s)
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「オッハヨー♪遥ー」
「…満里奈、こいつ死んでるんじゃない?」
「死んでない死んでない。てか死んでたらウチら犯罪だし」
朦朧とする意識の中、
満里奈と数人の女子がクスクスと嘲笑う声が聞こえる。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
その笑い声が、頭に響く。
「ちょっと、起きろよ遥」
「何…」
「そろそろいいかなぁと思ってさ」
「…へぇ…。また…企んでる…」
まだ、気が済まないのか。
「どの口がんなことほざいてんだ馬ぁ鹿」
「それはこっちのセリフ」
精一杯の強がり。
本当は目を開けているのでさえ苦痛なのに。
「そんなこと言ってられるのも今のうち。
遥は沈むんだからさぁ、ねーみんな」
「プールにドボンだよ遥ぁ」
…なるほど…。
体力を奪われた今、
私がプールに突き落とされても上がって来れないとみた。
そういうことか。
「好きにすればいい。
こんなに苦痛な毎日を送るくらいなら死んだ方がマシ」
「あっそう。
そんなこと言って、どうせ、もがき苦しむんだよ」
本当に昔とは変わってしまった。
昔、こんなことがあったら助けてくれたのに。
私が小学2年生くらいのころ。
男子に"雨女"っていじめられてた時に、
満里奈が追い払ってくれた。
「来たらしばくから!」とか言って私を守ってくれたのに。
今は真逆。
できるなら、もう1度満里奈と仲良くしたかった。
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