社会問題小説・評論板

Re: —ケイドロ 警泥— 命を懸けた警泥 ( No.2 )
日時: 2011/12/21 16:08
名前: マイペース (ID: HKLnqVHP)

〜一幕〜ケイドロ開始

①話

「——ハァッ・・・・ハァッ——・・・」
何だ・・・・!?あいつは・・・

俺は、淵東聖夜。6年A組出席番号1番。
勉強もスポーツの平均の少し上・・・・珍しいことない極普通の小学生。

・・・・だが・・・・

*//

—3時間前—

「塁イィィィィ!!!ビッグニュースゥ!」
「ど、どうしたの、聖夜」
彼の名は水深塁。俺の昔からの親友だ。

「な、何か・・・・・不登校のあいつ・・・・が、さっき、校門の前にいた」
「え・・・黒谷功君が?」
「ああ」
そう。
(何故か)不登校の黒谷が登校してきていたのだった。

で、俺の大声はクラス中に聞こえていたようで。

「聖夜、マジ!?」
「ッて言うかなんであいつ?」
「黒谷君始めてみるかも・・・・」
「だって不登校だったジャン」

<ガラッ>
・・・すると、乾いた音がして、黒谷が入ってきた。
黒いマフラー、黒いセーター、黒いズボンに・・・・
名前どうり黒ってか?
もしもし、君、不審者に見えるよー・・・・

すると彼は突然言った。

「さぁ、ゲームを始めよう?」

ゲーム?まぁ、いいや・・・・
皆、不信感を抱いているようだったが・・・・
「俺、放課後暇だしなぁ・・・・」
「え、俺もー。流雨、行く?」
「加奈、私たちも行かない?放課後今日何処にも行かないし・・・・」
等など言葉を交わすと、教室を出て行く。

(3時間前)現在時刻、15時・・・・
「聖夜」
教室に誰も居なくなると塁が俺に声をかけた。
「やめよう。・・・・変な感じする」
塁はグランドを指差した。
満足そうに・・・・黒谷は皆を見つめていた。
「え?」
「黒谷君・・・・なんか、変だよ」
「確かに変だな。・・・だけどよ、奴は不登校だぜ?奴も楽しむのもいいんじゃないか?」
「だけど・・・・」
すると塁は首を横に振り、言った。
「・・・やっぱり、行くよ・・・・」

*//

今、俺は走っていた。
後ろには、警察が・・・・・!!!!
すると、
「・・・ぁぁ・・・・ぅッ・・・・」
突然、背後で声がした。
走り越しに振り返ると、秀二が・・・・ロープで首を絞められていた。
「秀二ッ!!」
俺は警察・・・隼に蹴りをかました。

すると奴の顔面ヒット!
奴は仰向けにばたりと倒れた。

「秀二・・・大丈夫か?」
「あ、ぁあ・・・・聖夜、気をつけ・・・・ろ・・・・黒谷、がッ・・・・!」
すると彼は失神してしまった。
俺は木の影に秀二を寝かせた。
・・・・ここなら、見つからないだろう・・・・

俺は・・・・
単純なゲームの『ケイドロ』で、やばいことになっていた。

黒谷が企画したゲーム・・・・
『ケイドロ』は強制参加。
ルールは皆知っているだろう。(詳しくは>>0参照by.マイペース)

その『ケイドロ』。
警察はクジで決め、5人。捕まったら牢屋行き。
警察が少ないけど、ルールは同じような物・・・・

だが、コレは普通とは違う。

黒谷の説明では普通のケイドロだが、この場合・・・
捕まったら、その場で殺される。
警察役は、変なリボンが上でに巻かれていて・・・
瞳は虚ろ、操られているかのように、疾風のように、走り、捕まる。

殺す、ってどうだよっ・・・・・
殺されていはいないが、さっき秀二が殺されかけたように、鈴音も殺されかけた。
死にたくない。皆、全速力で逃げる。
・・・そして、皆、思った。

〝命を懸けてしまった〟〝コレはゲームなんかじゃない〟と・・・

黒谷は、何者何だ?
関係のないようなことを、俺は考えた。