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社会問題小説・評論板
- Re: Re:愛してる ( No.114 )
- 日時: 2013/02/09 21:01
- 名前: おかゆ (ID: Xc5HYuu9)
「・・・・・え?」
「まぁ、そんな感じだ」
「そんな感じ・・って・・」
その言葉はあっけなくて。まるで。
これが作り話かのようで———・・
「ずいぶん他人事のように話すのね」
「そうか?」
伊藤が近くにあったポテチを食べる。
「・・・・それで?」
「ん?」
「なんで、その話しを私にしたの?」
「・・・・・・なんでだろうな」
俺もわかんねーや。なんて言う伊藤は何かを探すようなそぶりをしてそれで。
「俺今までそいつの墓参りに行ったことねーんだわ」
この言葉を言った伊藤はなぜだか吹っ切れたように笑った。
そして、
「で、この夏俺行こうと思うんだ。墓参り」
決心したような目。
「お前のおかげだよ」
「・・・・私何かしたっけ」
「ハハッまぁいいさ」
「『ありがとな』」
「・・・・・・・・・っ!!!!」
なぜか、なぜだか涙が出てきそうになって。
それを必死にこらえて。
「・・・・別に」
やっといえた言葉もなぜか少しかすれているような気がして。
「俺お前に会えてよかったわ」
「気持ち悪いよ」
「わかってる」
「・・・でも」
(私も同じこと思ってる)
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