社会問題小説・評論板
- Re: Re:愛してる ( No.2 )
- 日時: 2012/02/19 23:48
- 名前: おかゆ (ID: mt9AeZa7)
私は人と少し違うらしい。
「市川さん一人?ならうちらのグループおいでよ」
「え?」
体育の時、何かのグループ決めで一人だった私をあまりしゃべらない女子が入れてくれた。
「あー・・ありがとう」
「にしてもビックリしたよー!いつも市川さんって林さんたちのグループにいたじゃん?だから急にひとりになってて・・喧嘩でもした?」
「ちょっ、飛鳥やめなって・・」
あまりしゃべらない女子、高木飛鳥。
彼女はデリカシーのない子なのか、
「・・・・喧嘩、だったらいいんだけど」
私がポツリとつぶやく。
私、市川瑠璃は高校に入ってからすぐに林麗華といういかにも気が強そうな名前の女の子達のグループに入った。
『てかてかぁ。瑠璃ってなんか言いたいことってはっきりいえない感じだよねぇ。はっきり言っちゃいなよー』
『あたしたちが手伝ってあげよっか?』
私がつい気になる男子をいってしまったところ、そのことについて何度もからかわれた。
しょうがない。私は奥手なんだから。
そういっても何度も言われていたらさすがに腹が立つ。
自分が言われたら切れるくせに私はいいのか?
それに当たり前のように人の悪口をいっているのにもむかつく。
あいつがうざいだの、注意されただの、いちいちむかつく理由が低すぎる。
そして私が裏切られたきっかけが。
『瑠璃ってなんか絡み薄くない?』
『あー、わかる。それになんかいちいち突っかかってくるって感じ?』
『まぁもとから使えそうだから入れてあげただけだし?』
私のいないところでの私の悪口。
そんなの前から言われているから今更って感じなんだけど。
『瑠璃って—————————』
『———————!!』
『———————————』
『—————』
『———!!』
ここら辺はまったく覚えていなかった。
気づいたら一人、あいつらがいた教室にただ突っ立っていた。
次の日普通の生活は一変し、麗華たちの見る目が変わり、いつのまにかはぶられていた。
本当に何があったのかは私も覚えていない。
——あぁ、でもただひとつあるとすれば。
『あっ・・あんたっ!!気持ち悪いっ!!!!!』
麗華の言ったこの言葉ぐらいだけかな。