社会問題小説・評論板

Re: Re:愛してる ( No.28 )
日時: 2012/03/14 21:46
名前: おかゆ (ID: Aj4Ev7bA)

 
「えっ!?ちょ、なんで・・」
「市川・・?お前、どうし・・」

涙が次から次へと出てくる。別に悲しい事があったとかそういうのじゃない。いたって私は正常だ。

「・・・・、ごめん」
「なんであんたが謝るのさ」
「いや、でも・・」

私は軽く笑って見せた。でも涙が止まらなかった。

「—・・とにかく、敬語とかは多分・・・あれだよ、先生の前や先輩の前だと敬語使うでしょ?そういうけじめみたいなもんだったんだよ」

私はずっと思ってたことを口にした。

「・・・・あ、・・あぁ・・そう、だな・・」

伊藤はまだなにか言いたげだった。

「・・今日はもう先かえっていいよ。あとは私が何とかする」
「そういうわけにはいかないだろ」
「・・・なんか、ごめん」

いつの間にか止まっていた涙。


「あのさ、」
「んー?」
「聞かないの・・?」
「なにが?」
「・・・その・・理紗、について・・とか・・なんで私がああなったのかは、私も知らないけど・・一応・・伊藤にも迷惑かけたし・・」
「・・」

伊藤は静かに私の話を一通り聞いたあとにゆっくりと口を開いた。

「・・・・確かに・・聞きたい、けど・・・お前が嫌だというなら俺は無理には聞かない・・つもり」

そういったあとに伊藤は綺麗に笑った。

「・・・・・・、」


なぜか涙が出てきそうになってそれをぐっとこらえる。


「んー・・まぁ、言ってすっきりするなら俺は聞くけど?」

今日の伊藤は優しい。


「・・・・・ありがとう」

そして私はポツリ、ポツリと伊藤に話したのだ。