社会問題小説・評論板

Re: Re:愛してる ( No.40 )
日時: 2012/04/07 23:44
名前: おかゆ (ID: TBnh9QgM)


——ここは遊びだ。


「おはよー」
「あ、おはよー」


「今日小テストあるって」
「え、マジ?」


高校に行っても中学の延長上だ。
皆まだ子供だ。
だけど子供ではない。

皆は演技をしている。


「あいつマジうざくない?」
「あー、だよね」


たとえ思ってなくても口にしなきゃいけないときがあるのだ。
たとえ嫌でも演技をしなきゃいけないときがあるのだ。


「あんたはどう思う?」
「えっ!?あ、あぁ・・うちも嫌いかな」
「だよねー?」


あわせないと、仲間はずれにされるので。

だから今日も皆は悲しそうに、楽しそうに遊ぶ。

私はそれが嫌いだ。



「・・・いたのか」
「もともと見つけたのは私だ」
「まぁ・・そうだな」



あのときから、私と伊藤との間に何か。

亀裂。

ゆっくりと。



「・・・そういえば、テストどうだった?」
「まぁまぁ。そっちは?」
「俺多分ダメだ」


なんて。

いつものようにしている話なのになんか。


切ない気持ちになって。


「・・伊藤」
「んー?」
「・・友達って、いつからなってるもんなの?」

つい思ってることを口に出して。

「・・・・んー・・なんだろうな」

つい、伊藤を困らせて。


「・・・自分を隠してまで『友達』をやるのなら・・それは本当に友達って言わないから・・だから、」

おいおい何を言っているんだ自分。


「・・・・、そうだよなー・・」
「・・・・うん・・」


今日はめったにしない話ばっかする。


「親友なんて・・出来たらそれは、奇跡なことで・・」



それは、


「伊藤はいた・・の?」
「・・え?」
「あ、」




あのときの話の続きを聞きたいから。