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社会問題小説・評論板
- Re: Re:愛してる ( No.79 )
- 日時: 2012/08/04 14:28
- 名前: おかゆ (ID: qTh1yy9a)
停学六日目。
個人的に一番ちょうどいいと思った。
四日もあれば色々と考えることも出来る。
だからまた学校に行く勇気も出る。
『今日、時間ある?あって話がしたいんだ』
久しぶりのメール。もっと前に打っとけば良かったかな。なんて考えも数分後に来た理紗のメールで吹き飛んだ。
『うん、いいよ。じゃぁこの間会った場所で待ち合わせしよっか。』
『ありがとう』
「・・・・・・?」
なんで理紗はありがとうなんて言葉を使ったのか、私にはわからなかった。
そして忘れないように伊藤にもメールを打つ。
『今日の四時半過ぎにこの間言った場所で理紗と話す。』
そして数分もしないうちにメール。
『終わり次第向かう』
「・・・・別に来なくてもいいのに」
まったく、本当に伊藤は優しすぎる。
「(それがたまに、すごく重い)」
こんなに優しくされてしまっては、私は伊藤に何を返せばいいのか分からなくなる。
でも今は。今はそんなこと考えている場合じゃない。
手がかすかに震える。
何度も大丈夫と唱えた。
もう私は過去の私じゃないのに。十分向き合う覚悟は出来ているはず。
「———っ、」
『大丈夫だから』
(ああ、どうか私に勇気を。)
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