社会問題小説・評論板
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。《アンケート実施中!!》 ( No.100 )
- 日時: 2012/09/26 15:15
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: 7jcCv.R/)
「あら…本当に舐めちゃうのね。…吹鳴家も落ちたものだわ」
「吹鳴家を馬鹿にしないで!!」
「馬鹿にしないで?あなた、捨てられたのによくそんなこと言えるわね」
「あ、あれは麗華が…」
「仕組んだ?」
聖花の言葉を遮り、ゆかりは喋った。
ズレた眼鏡をクイっと中指で押し上げ、嘲笑う。
「それでも、最終的に判断するのは吹鳴家の当主」
「で、でも!!脅したかも…脅したのよッ!!」
「お黙り」
「ー!!」
「いつまでもペットが、人間様の言葉を喋ってんじゃないわよ」
聖花の顔が、どんどん青くなる。
ありきたりな言葉を言っただけなのに。
それを愉快そうに眺め、くつくつとのどの奥でゆかりは笑った。
ーーーああ、この子は本当に面白い。
私を満足させるのよ、聖花さん。
「さ、ついてきなさい」
「…はい」
演技を忘れた役者はただの気狂い。
誇りを忘れた戦士はただの人殺し。
じゃあ、あなたは?
何もかも奪われなくしたあなたは、一体何?
「ふふっンふふふっ」
「…ぇ」
「何でもないわ」
ああ、ゾクゾクする。
私はこういう子が大好き!!
今まで親の権力で好き勝手やっていた子が、媚び売っていた子が。
何の後ろだてもなくなって、哀れに惨めになっていくのが大好きなの!!
そういう子をとことん虐めて…苛めて…。
精神的にも肉体的にもめちゃくちゃに。
「壊してあげるわ」
でもね。
あなたはただの餌なのよ。
麗華さんを誘き出す為の美味しい餌。
その為に、"あの子"がわざわざ用意してくれたの。
無駄にはしないわ。…絶対。
「ああ、今日会えると思ったのに…」
「だ、誰にですか?」
「お黙り」
今回私とあの子利害が一致してるのよね。
私は麗華さんをめちゃくちゃにしたいの。…ただそれだけ。
この聖花さんより面白い玩具…それが麗華さんなの!!
でもあの子は、ただ麗華さんが邪魔なだけよね。
始末したいのよね、消し去りたいのよね、自分の前から。
…ンふふっ。
本当に残酷なんだから…//
「そこが良いんだけど//」
「…」
学習能力はまぁまぁね。
「行きましょうか」
「はい」
そう、この瞬間から。
麗華さんを引きずり落とす、楽しいショーの始まり。