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社会問題小説・評論板
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【お礼小説】 ( No.124 )
- 日時: 2012/12/19 21:00
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)
「わたくし、お友達はじめてよ」
「まいも…」
私たちは、顔を見合わせて笑った。
心から笑ったのは、父さんを除いて麗華様が始めてだった。
「ねぇ麻衣?なにして遊びたいの?」
「まいは、なんでも…。あ、でも…」
「なぁに?」
「なんて、よべばいいかなって…」
汚れていてもドレスを着ていて、あの男の子達が土下座をしたのだ。
一体どんな子なんだろうと思った。
呼び捨てにしていいのか、それともさん付けが良いのか。
お友達なら、呼び捨てても良い気もしたが、何か畏れ多い気がした。
まさか、私のお嬢様になる方だとは思わなかったから。
子供だからこそ、出来ることだろう。
「そうね、麗華ってよんでもらえる?」
「よびすてでいいの?」
「もちろんよ。だって、お友達だもの」
「うん…ありがとう」
私より少し年上のお友達は、とても優しかった。
そしてとても綺麗で、直ぐに私の大好きで自慢の親友になった。
「ねぇ、麻衣。あなたはわたくしのこと、どう思っているの?」
「れいかのこと?だい好きだよ?」
「そうじゃないの…」
「なぁに?」
少し怯えた様に、恐々問いかける麗華様。
私はこんなに強い麗華様が、何を怖がっているか分からなかった。
でも、何か言わなきゃと思った。
「えっとね、れいかはまいの、一番のお友だちだよ!!」
「そう…。うれしい。麻衣はわたくしの、自慢の親友よ」
「うんっ!!」
無邪気に微笑んでいた私。
ただ麗華様が、私のことを親友っといってくれたことが嬉しかった。
麗華様がどんな気持ちで言っていたかなんて、考えもしなかった。
「麻衣、ねぇ、麻衣?ずっと、わたくしと仲良くしてね…」
「うん!!れいかもまいとずーっといっしょにいてね!!」
「ええ…もちろんよ。麻衣。大好きだもの…」
自然に笑って、喋り合う。
それが、この時の私と麗華様の関係だった。
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