社会問題小説・評論板

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.135 )
日時: 2013/01/04 15:11
名前: 黒猫ミシェル (ID: uLhjJdVj)

「お嬢…様…」

「…!!」

悪臭が鼻をさす。
真っ先に目に入ったのが、麗華様のビショ濡れの姿だった。
その周りをホースを持った子が、雑巾を持った子達が取り囲んでいる。

「っうぷ」

「ほら、そのキタナーイ身体、私が洗ってあげる!!」

「花優しー」

その一言にケラケラ笑いが起こる。
今している事に没頭する余り、私達には気付いていないようだ。
チラリと父さんを見ると、その唇はワナワナと震えていた。
私はただ、ボロボロのご主人様を前にそこで突っ立っているだけだ。
足が、竦んで動かない。

「ねね、洗ってあげるならぁー便器の水、使いなよ?」

「麗華に水道水何て、勿体なすぎー」

「にしてもホント…」

麗華様は俯いている。
この嵐が過ぎるのを、ジッと耐えていた。

「ムカつくっ!!」

「ぉ"げっ?!?」

麗華様の顔が便器に沈み見えなくなった。
このトイレの悪臭の原因の便器に、水にいま顔が、口が、浸かってる。

「アハハッ!!」

「麗華ーど、美味しい水?」

「ヤダ、皆がよう足す所だよ?美味しいはずないじゃん」

「花だったら耐えられな〜い」

バシャバシャと、水音が立つ。
苦しそうに麗華様の身体が暴れているのを、皆で押さえつけていた。

「ぅ、ゥお"ェエエ、…」

「キャッ」

「汚ない!!」

「さいってぇー」

便器から顔を出した麗華様はすぐ、嘔吐した。
臭さに、苦しさに、我慢できなかったのだろう。
麗華様の胸元が、胃液で染まる。

「麗華ってぇ〜月城だっけ?に向いてないんじゃな〜い?」

「…ぇあ」

口元の涎を吹いていた麗華様が、固まった。