社会問題小説・評論板

Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。【自分投票】 ( No.150 )
日時: 2013/03/10 20:55
名前: 黒猫ミシェル (ID: so77plvG)

「…ん、…」

「あ、お姉様。お目覚めですか?」

私が起きた時聞こえたのは、可愛らしい小さな声。
私を救ってくれて、励まして元気付けてくれた子…桃子。

「お姉様、ビックリしたんですのよ?急に寝てしまわれるんですもの」

「え?…私、急に寝たんですの…?」

「そうですわ。桃子、お医者様に行かなきゃと本気で心配しましたのよ」

「そう…ごめんなさい、心配かけて。そりより…この部屋……」

クルリと佳菜子は部屋を見渡した。
割れた花瓶と折れた薔薇の茎が数本散乱し、本棚に並んでいたはずの本は
至る所に散らばっている。

「何が…あったんですの?」

「あ…これは…その、そう!!整理しようと思いましたのよ」

「…整理?」

「でも桃子、掃除が苦手何ですの。うっかり忘れてましたわ」

「苦手…そう、そう何ですの…」

ジッと見てくるその視線に耐えられず、思わず目を逸らした。
少し、怖いと思った。
あんなに可愛い桃子さんを。
桃子さんが黒と言えば、白のモノでも私は黒と答えそう。

「そうだわ、お姉様。桃子の…桃子の、お友達を紹介したいの」

「お友達?」

「きっとお姉様も気に入ってくれますわ」

「桃子さんに…お友達?」

「ええ、そうですわ。…どうかしましっきゃぁ!?」

桃子さんの首を思い切り締めた。
とても苦しそうだった。
でも、私を何かとてつもない大きなモノが支配していて。
…手が離せない。

「桃子さん」

「うっ…」

何て細い首なの。
このままずっと力を入れてれば、ポキリと逝ってしまいそう。
このまま、力を込めてれば…

「おね…さま、くる、しっ…やめっ…」

「……」

「おね、さ…」

「……」

私はずっと、力を込め続けた。