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社会問題小説・評論板
- Re: 『余命三ヶ月の私といじめ』—オリキャラ募集です— ( No.3 )
- 日時: 2012/03/29 14:08
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: qpE3t3oj)
「麗華様、この問題が分かりまして?」
「ええ。分かりましてよ、先生」
「説いてみて下さる?」
「分かりましたわ」
皆が麗華様を注目する。
クラスメイトが注目する中で、麗華様は優雅に席を立った。
「これで、よろしいかしら?」
「ええ、素晴らしい、完璧ですわ!」
『流石麗華様だわ』
『お美しいわ』
先生のあとに、次々と麗華様を称賛する声。
出来て、当たり前だ。褒められて、当たり前だ。
ココの先生達は例え間違っていても、麗華様を褒める。
それが、先生達での決まり事だから。
「では、由愛さん、説いて下さる?」
「わ、分かりましたわ・・・」
「由愛さん、説けなかったらお仕置きですわよ?」
クスクスと、麗華様が由愛さんに囁いた。
先生には聞こえない、けれど由愛さんにはしっかり聞こえる声で。
「は、はい・・・」
「お早くいらっしゃい、由愛さん」
「はい・・・・・」
ガクガクと震えながら席を立つ由愛さん。
あきらかに様子が可笑しいのに、先生は心配するそぶりすら見せない。
次に『うさぎ』になるのが由愛さんだと、気づいたのだろか?
「こ、これで、合っていますで、しょうか?」
「残念ながら、間違っていらっしゃるわ」
「・・・・っ」
由愛さんの顔が、絶望に歪む。
血の気が引いていき、蒼くなっていく。
「由愛さん、席に戻って結構ですわ」
「・・・・・・・・」
席に戻ってきた由愛さんに、麗華様は美しい顔で囁いた。
「お仕置き、決定ですわね」
囁かれた彼女の目には、涙が浮かんでいた。
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