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社会問題小説・評論板
- Re: お嬢様に虐められて虐めましょう。 ( No.72 )
- 日時: 2012/08/02 21:26
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: eldbtQ7Y)
「ヒッ!!?」
「…もうすぐ終わるよ」
針が体内に入っていく感触に、聖花が息を呑んだ。
身体を震わせる聖花を、注射を打ちをわった洸大が真剣な目で見つめる。
何故この麻薬を持ってくる時に逡巡を見せたのか…。
「どんな症状が出るんですの?この洸大様が作った麻薬」
「ごめんね、麗華ちゃん。さっきは麻薬って言ったけど、麻薬に近い物、って言った方が正しいかも」
「どう言う事ですの?」
「うん。僕はね、麻薬に近い症状をおこす薬が作れないか考えたんだ。ほら、最近麻薬に関して厳しくなったろう?僕の家は裏では麻薬とか結構扱ってたから、経済的に困っちゃってね…」
理解した表情で優雅に頷く麗華。
聖花は打たれたモノのせいで頭が盲ろうとし、二人が何を話しているか分からなかった。
「それで、父さんに提案したんだよ。麻薬…に近いモノを作らないかってね。もちろん、難しい話だったけど…」
「洸大様、お医者様を目指してらっしゃるんでしたわよね?」
「まぁ…裏のだけどね」
暫くの間の後、また洸大が喋り始めた。
今度は少し、熱っぽく。
「了承してくれたよ。その代わり、お父さんが用意した研究室を使うって条件と引き換えにね。とても楽しかった!!父さんが連れて来た人間で、人体実験が出来るんだから!!効き目が強過ぎて死んじゃうのもいたけど、丁度良いのが作れたんだよ!!」
「それが…聖花に打ったヤツですの?」
「そう!!あ、でもこれは、No.mhton3.2って言うので、一番新しいよ!!完成したの昨日だから。だからさ、人体実験で来てないんだ。あはは!!本当はちゃんとしたの打ってあげたかったけど…聖花は死んでも良いでしょ?別に」
麗華は無言で肯定した。
洸大に、少し変な人を見る視線を向けながら。
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