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社会問題小説・評論板
- Re: ヤクブツGirl*〜参照100ありがとうございます〜 ( No.26 )
- 日時: 2012/09/02 14:15
- 名前: 菜々希 奈菜 ◆mkSlAKVcCY (ID: /YP6agyy)
#10(輪廻転生様!お待たせしました桜花ちゃんです!)
「はぁ……」
学校に着くと、私は自分の席でヌボ〜としていた。
何も考えたくなくてひたすらなにも考えてなかった。
ため息をついてもついても取れそうにない心の気持ちがあった。
「どうしようか……」
ぶつぶつぶつと小さくつぶやく。
声を出してもなにも変わらないことぐらいはわかるのに。
けれども声に出して誰かに聞いてもらいたい気持ちがある。
すると、後ろで小さな声が聞こえた。私ぐらいにしか聞こえない声。
「ごちゃごちゃうるさい。用がないならさっさと消えろ。」
「……?」
私に言っているのかほかのやつに言ってるのかわからないが
一瞬、耳を疑った。後ろを向いてないがわかった。
だってこの声は正真正銘あの篠原 桜花の声だったから。
クラスでも美人だといわれている。
やさしく世話焼きだと聞いたことがあるし、評判もいい。
でも、あんなことを言うやつとは聞いたことがない。
篠原が今言ったことはたぶん私へいったんだろう。
だってアイツは私のことが嫌いだと聞いたことがある。
嫌いなら嫌いでいいが今そんなことを言われたくはない。
「……!」
私は勢いよく席から立ち上がった。
そして後ろにいた篠原の腕を強くつかんだ。
「……!?何?」
さっきとは違うかわいらしい声だった。でもきつい声。
クラス中が私たちに注目する。
「……」
「用がないなら放してよ。」
そういうと篠原はバシッと私の手を強くはらった。
嫌いだからこうするのは当たり前だと思うけど。
篠原は私の話を聞く気もなく、教室から出て行ってしまった。
さっきは私たちを見ていたみんなもまたざわざわとし始めた。
どうして篠原は私のことが嫌いなんだろう。
やっぱり、私が嫌がらせされているから……?
なら、篠原に今、悪いことをしてしまった気がする。
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