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＃１１(雅様大変お待たせしました！オリキャラさん登場です)

今は昼休みの真っ最中。
まだ篠原への罪悪感が残っている。気持ちが重い。
悪いことやってしまったなっていう思いが強かった。

「ふぅ」

窓にひじを置き、外を見ていた。
青色できれいな空。自分とはまったく正反対の清さだった。
まぶたを閉じ、たくさんの人の声、外の風に溶け込んでいた。

ポン。

「……？」

ふと後ろをたたかれたので後ろを向く。
その瞬間顔も心も曇った。

「……またお前か」

あまり今気持ちはよくないのでこいつの存在がもっといやに感じる。
こいつがいる場所にいたくないのが本音。

「なんだよ〜。その顔は」

相手は私の肩に手を置いたままいう。

「して悪いって言うの？絵画。」

わざとっぽい不機嫌そうな顔を見せる男。香織沢　絵画。

女みたいな感じで、よくいろんな人に女と間違えられる。
だから女といったらとても怒る。マジの顔で。

それに絵画は私のことを友達と勘違いしている。
こっちはそんな気、さらさらないけど。
そういうところがあまり好きじゃない。

「悪い。友達の前ではいつも笑顔だよ？」

「誰が友達だ」

「僕と君は友達でしょっ」

「勝手に言っとけ」

私はそういうと、絵画の手をぱっとはらい、何もいわずに
廊下を歩き出した。教室へ戻るために。

「けちだなー」

後ろで不機嫌そうな絵画の声が聞こえる。
私はそんなこと気にもとめず教室へと入った。

でも、絵画といると楽しいと感じるときもある。