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社会問題小説・評論板
- Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.7 )
- 日時: 2012/10/21 01:36
- 名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)
目が覚めるともう夜中だった。
私は部屋のベットで寝ていた。
お母さんは_____まだ帰っていないようだ。
ちなみにお父さんは私が小さい時に死んでしまった。
自殺らしい。
私はカバンの中からやぶられた写真を出す。
お父さんと私とお母さんがわらっている写真。
私の宝物。しかし今はやぶられたただの写真。
もう全部どうでもよくなった。
生きていくのがいやになった。
「死にたい」
そうつぶやくと私は涙を流し、倒れ込む。
いっぱい泣いた。
何度も死にたいをつぶやいて。
そしていつのまにかまた寝ていた。
朝になると、お母さんがおこしてくれた。
お母さんはいじめのことを知らない。
私は何事もなかったように写真とカバンに隠した。
そして、いそいでお風呂に入り、
着替え、朝ご飯を食べて学校へ。
この時間帯だと遅刻ではないだろう。
でも、学校に行きたくない。
またいじめられる。
「死にたいよ」
そうつぶやき、学校とは反対の方向へ。
ずっと、ずっと歩いた。
足が痛くなるまで。
見たことない景色。
きれいなうすいピンクの花がいっぱいさいている幼稚園があった。
無邪気に笑うこどもたち。
幼稚園児はいじめなんて__________
どんなことかすら知らないのだろう。
うらやましく思った。
戻りたかった、あの頃に。
無理だということはわかっていた。
想像_____いや、空想することしかできないのだ。
「死にたがり」
つぶやき、歩き始める。
もっと遠くに逃げたかった。
栗香から逃げたかった。
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