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社会問題小説・評論板
- Re: 椅子取りゲーム(感想・アドバイスお願いします!! ( No.6 )
- 日時: 2012/11/17 21:38
- 名前: 小説馬子 (ID: jSrGYrPF)
「……それでは、この問題を、……水島さん解いてちょうだい。」
「えー、また私ですか。」
「先生はあなたを信じて当てたの。やってくれない?」
菅野先生の授業は比較的眠い。
たいていが、三咲に当たるから当てられることも少ない。
私はさっきの朝休みのことを考えていた。
『なにが、生理的な事情よ。女子校だからって言っていいこと、言ってはいけないことわきまえろってーの。』
『ほんとほんと、誰がてめぇなんぞの保健室についていくっての。』
『あのニキビで団子鼻で『おいわさん』の目の女とみさき一緒にいたくな〜い。』
私にとって、三人は大切な友達だった。初めて本当の友達ができた気がした。
あれは本当は冗談だったのかな。
今ならまたやり直せるかな。
私は前で黒板に向かってる三咲の背中を見てそんなことを考えてた。
……えー、マジ?
……うっそー、それ三咲ちゃん超かわいそうじゃん。
私の思考は、ひそひそ声とちくちく刺す視線で途切れた。
えっ?
私は気がつけば、私のクラス全体から、ちらちらと見られていた。
それに、いつになく私語も多く、話しながらこちらを見てくる。
いつもと何かがおかしかった。
最悪の想像が浮かんできたけど、私はその想像を打ち消した。違う何かだと思い直し、何だろうと思った。
「ねぇねぇ、何があったの?」
私は隣の子に聞いてみた。
「えっ、あ、えー……。」
彼女は口を濁すだけ。他の周囲の子に聞いてもそう。何なのよ。
そして、見た。
一番最初に聞いた子の机の上にメモが置いてあった。
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