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社会問題小説・評論板
- Re: 椅子取りゲーム(感想・アドバイスお願いします!! ( No.13 )
- 日時: 2012/11/24 13:30
- 名前: 小説馬子 (ID: hH3N1CbI)
「ちょっと吉田さん、いい?」
私は授業が終わった瞬間、三咲、結菜、千里にホールドされた。クラスの女子もその周りを囲う。
「……でみき、みさきが言ってない証拠見つかった?」
みさきは悲しそうな顔を作った、友達に疑われて悲しいって。演技のくせに。
「みさき、もうみきって呼ぶのやめなよ。それに、どうせ証拠なんてないんだし、みさきに濡れ衣を着せようとしたのは確実。
でしょ?吉田さん。」
結菜が三咲の肩に手を置いて、慰めるように言う。
「でも、みさきは、みきをともだっち、とっ、思、てったのに。」
三咲は途中から嗚咽混じりに泣き出す。
「みさきちゃん……」
クラスメイト達がざわつく。
あんた達何も知らないくせに。
「ちょっと、吉田さん。みさきはまだあんたを信頼してくれてるのよ。
それでも、まだ謝らないと言うの?」
千里、名前を名字で呼ぶだけで、こんなにも雰囲気が違って見えるんだね。
私は何もやってない。
何もやってないのに、謝る必要性なんてない。
「私は本当に三咲が私と一緒にいたくないって言ってるのを聞いたのよ!」
やめて、これ以上反抗すると結菜達の思うつぼ。
それでも、私の身体は勝手に動き、千里につかみかかろうとした。
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