社会問題小説・評論板
- Re: 椅子取りゲーム(放置してたのに1300超、急ぎます……) ( No.62 )
- 日時: 2013/07/12 12:24
- 名前: 小説馬子 ◆MiJ.aMrglc (ID: vpptpcF/)
『学園格差』の主人公、美紅には頭のいい友達結穂がいる。美紅は暗くてクラスでも少し浮いているけど、結穂にいつも励まされながら、勉強とか人付き合いを頑張っているんだけど……
『ずるいよ、私はいくら勉強しても成績は上ががらないのに、あんたは何も勉強しなくてもそんなになんで、なんで……』
『私は有穂を何度も揺さぶった。
悔しい、悔しいよ。有穂は皆と違ってばかになんてしてないけど、でも、私がいくら頑張っても、たぶん有穂より頑張ってるのに成績が上がらないのは何でなの!!』
美紅は、悔しいんだよね。言いたいことはよくわかるよ。
勉強しても、あたし達は成績は上がんない。あたし達を裏でばかにしている人種にほ敵わない。
きっと、有穂も心のなかでは自分をばかにしてるんだって思っちゃうよ。
『美紅……』
美紅は主人公の名前、有穂の台詞だ。
あたしは、自分に言われている錯覚に落ちた。君な何を言おうとも、あたしは君を信じられない。
私の髪を一陣の生ぬるい風がそっと撫でていく。
『あたしは、美紅みたいにがんばり屋ではない。才能で勉強してるタイプなの』
何を言ってるの!!
才能で成績を取っているなんてわかりきってること……
『でもね……』
『あたしは、美紅みたいに努力はできない。できない問題見つけたら、諦めちゃうタイプだから。
でも、美紅は違う、努力の天才のあなたは何度でも考えて考えて……』
痛っ!!
画面に夢中になりすぎて、電柱にぶつかっちゃった。
近くの街路樹がさわさわと葉っぱを踊らせている。なんだろ、この胸騒ぎは……
『答えを見つけるの、努力の天才にしか見つけられないあたしなんかより最善の最高の方法を』
努力の天才にしか見つけられない……方法?
『一緒に勉強しようよ』
画面から見上げると、地域一大きいんじゃないかって家。
着いてしまった、もうひとつの砂漠へ。