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紅い液体を見てあたしが生きてることを実感できる。

生と死の境がわからない、これほど怖くて辛いことはない……

死んだ方がいいんじゃないかって考え出しちゃう自分も怖い……

そんなとき、あたしはおもむろにカッターを取り出して自分の中身を再確認するんだ。

あたしは生きてますか？死んでますか？
生きていてもいいですか？死んだ方がいいですか？

そして、あたしそっと鈍色のカッターを机の上に置いた。代わりにスマホを取り出す。

非現実色の染まったこの部屋で唯一人工的な光を放っている。あたしを現実の世界にいさせてくれる、最後の鎖……

開くのはもちろんゲームのアプリでも、SNSでもない、小説カキコ。

！！

『学園格差』はあたしを待っていたかのように更新されていた。社会問題板の一番上に来ている。

あたしはおもむろにそれを開いた。