社会問題小説・評論板
- Re: あなたとわたしの世界観【是非考えをお聞かせ下さい】 ( No.40 )
- 日時: 2013/03/27 22:14
- 名前: 藍永智子 ◆uv1Jg5Qw7Q (ID: z1wpqE.E)
今日までこうやって書き続けようと決めたのは、紛れもなく、私自身で。
でも、それは所詮自己満足にしかなり得なくて。
結局のところ、私は一体何をしたかったのかしら。
何になりたかったのかしら、何を演じようと思ったのかしら。
悲劇の主人公を気取るつもりだったのかもしれない。もしかしたら、全くの見当違いなのかもしれないけれど。
ただ、最初の——キカッケだけは明確よ。
私の「利己主義の度が過ぎた」ってこと。
琴音ちゃんを拒んだのだって、結局はそういうことよね。
「私は誰かと長くいれば居るほど、その人の存在を疎ましく感じてしまう」? 前にこんな風に書いたことがあったわ。
今、読み返してみればなんと滑稽に思えることでしょう。可笑し過ぎて、笑えてくるわ。
琴音ちゃんからしてみれば、そんな私の都合なんて知ったことではないわよね。それが当たり前で、結局私の我儘だけが暴走したのだということが、よくわかったわ。
人といれば確かに鬱陶しい、と感じることはある。人付き合いなんて面倒くさい、って思う事はしょっちゅう。——というか、そう思っているからこそ、私は「孤独」を選んだのだけれど。
でも、それでも。
こんな私でも、どうしようもなく泣きたくなるときだって、悲しくなる時だって、寂しいと感じるときだってあるの。
学校にいれば「お前は友達がいないんだろ」って揶揄されて、家に居ればただひたすら家族との付き合いから感じ取れる、相手の思いに四苦八苦させられて。
何処にいたって常に何かにイラついている私。——だから、「アイツは変なんだ」とかなんとか言われたっておかしくはないのだけれど。
私も私で、いちいちそれに反駁しようとしなければいいのに、反射的に噛みつこうとしてしまうから——まあ、悪循環が生まれる、という訳よ。
でも、ね。友達がいないから、って言われてもいいけど「友達が出来ないんだ」って言われることだけは我慢ならないの。
何故かって? ——これくらいは察せるでしょう。
それに一つ忘れているわ。
友達、っていう基準は一体何処からなのかしら?
私はそもそも、これが分からないのだから、誰が「友達」で誰がそれに当てはまらないのか、だなんて分かるはずないじゃない。
るいちゃんだって友達だ、って自信を持って断言することはできないし。
こっちが勝手な価値観をぶつけてしまえば、無理やり相手をそれに押し込めることになるかもしれないわ。
ねえ、『あなたとわたしの世界観』は一体どれほど食い違うのかしら。
世界観が、価値観が全く同じになる人なんていない、って頭では分かっている。——筈。
でも、僅かな望みを託すことくらいはしていたっていいじゃない?
もしいつか、そんな人が現われてくれたのならば。そんな時が訪れるのであれば。
——どれだけ面倒くさい柵に囚われていたのだとしても、絶対に力ずくで逃れてやるわ。
その代償として自分がどれだけ傷ついたって構わない。
聞きたいことは沢山あり過ぎて、一度には聞ききれないけれど、まず一番最初に一つだけあるわ。
面倒なモノ全てを振り払った私は、真新しい瞳で世界を見つめながら、こう質問するの。
「あなたはわたしの世界を見ることができますか」って。
(人が人としてこの世界に存在し続ける限り)
(悩みがなくなること、ありはしないけれど)
(真っ黒な海に溺れてしまいそうになったのならば)
(力尽きるまでもがき続けてやるわ)