社会問題小説・評論板

Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.11 )
日時: 2013/04/16 22:41
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc (ID: TxB8jyUl)

四話『白米大盛り、おかず少なめ。』
(美香視点)

〜保健室〜

「……大丈夫?美香?」

「うん、大丈夫。クシュンッ!」

「わわっ!風邪引いちゃうよっ。ほら、布団入って!」

私は陽菜に心配されながらも、布団ベッドに入った。

「……なんで水びたしになってたの?」

「私にも、分からないよ。トイレの扉を開こうとしたら急に上から水が落ちてきたんだ。」

分からない、分からない。
何故トイレの上から、
あの冷たい、ひやっとした液体。
氷のように冷たい液体。
水が落ちてきたの。

「まぁ、分からないって言うのなら仕方無いよね。」

「うん。まぁ、誰かが間違えて落としたのかもしれないしね!」

ポジティブにいこ、ぽじてぃぶ!

「お、おう……そうだね……」





〜給食の時間〜
〜教室〜

さあて!
私も完全に復活したし!
給食食べますかぁああああああ!!!

(ここから葵視点。)

今日の給食当番は、

凛、花、夏、その他男子もろもろ。
多分こいつらは……美香の分だけ少なくするだろう。
私と美香は幸い給食の班が同じ。
あとは私の友達に、陽菜に……
げっ、凛がいる。
……んまぁ、いいや。
とりあえず。様子を見よう。



配る係の凛と給食(スープ系)を盛る花、おかず系を盛る夏、ごはん(パン)を運ぶ男子がコソコソ話している。
多分美香の分を少なくしようという会話だろう。

〜しばらくして〜

美香の分のおかずが配られてきた。
今日のおかずは、ほうれん草とベーコンの炒め物っぽい物だ。
だが、美香の皿にはほうれん草がちょこん、と乗っているだけ。

「……何だこりゃ。」

と美香は呟いていた。

〜給食始まり〜

結局美香のスープは具無しでスープたっぷりで、ごはん(白米)は大盛りだった。
うちの学校は給食を残すのは駄目なので、全部食べなければならないのだ。

「……美香……これすんごいねぇ。」

「おかず少ないなぁ。ちょっと増やしてやろう!!」

美香はおかずを増やしに行った。
その時に、凛がコソっと私の友達に話していた。

「ねぇ、君。一緒に美香をいじめない?」

「悪いけど私、お断りなんだぁ。ごめんね。」

「チッ。今度はお前いじめたるぞ。」

「もうすぐ卒業だからいいよーだ。」

……何故だ。何故こんなに強いんだ。

まぁ、それはいいとして。


それから美香が給食を食べれたかというと、
普通に食べてしまった。
凛はすごく悔しそうな顔をしていて、
私はクスっと笑ってしまった。




それより、次の授業は体育。運動会の練習である。
確かリレーの選手決め、だっけ。
うちの学校は人数が少ないのになぁ。
こんな事やらなくていいのに。
あと組立体操の練習、かな。
結構危ない事をやるらしい。

……美香は大丈夫だろうか?