社会問題小説・評論板
- Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.2 )
- 日時: 2013/04/14 22:50
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc (ID: TxB8jyUl)
一話『いい予感、命中しない。』
「おはよう、陽菜!」
「あ、ヤッホー美香。学校だるいねー……」
今日は月曜日。
やる気が出るような出ない日だ。
そんな日に美香は元気なのだから、何か特別な事でもあるのだろう。
「そうかな!?別にだるくもないよ!!!」
「ちょ、声のボリューム抑えなさい!」
「あぁ、ごめん、ごめん。」
「今日、美香の誕生日でもないし、何も特別な事は無いのよ?」
……今日は何も特別な事は無いのか。
「今日は何かいい予感がするんだよね。なんとなくだけど!」
「か、カン……ってやつ?」
「そーそー、カンってやつ!」
……カン、か。
ちなみに私はナレーション的な者ではない。
「鈴木 葵」(女)である。
趣味は人間観察。……丁度今、その趣味をしていた所である。
……である。が多いの感じたそこの君、私はウィキペティアの記事は書いていないからな。
……それより、美香が言っていた『カン』。
本当にいい事が起こるのだろうか?
昨日、佐々木 凛(女)とそのとり巻きっぽいのがコソコソ話していた。
(昨日)
「あんたら、ちょっといい?」
「何?どしたの、凛?」
凛はクラスのリーダー的存在だ。
偉ぶっていて、気に入らない奴は次の標的が来るまでいじめる。
いじめといっても、とても軽いものだ。
ちなみに、私も一日だけいじめられた。
……裏サイトで文句を言ったらすぐにいじめは止まった。
「さっきねぇ、美香って子が私の靴踏んだのよ?」
多分、すれ違う時に踏んでしまったのだろう。
それくらいいいだろ、普通。
「うっわ、美香酷いねー。凛にそんな事するなんて……キモ。」
お前の方がキモイだろ。
「って事でさぁ、美香いじめちゃおうよ?」
「ヒャッホー!待ってましたはぁああ!」
とりまきその2、佐藤 花が叫んだ。
「シッ、聞こえちゃうでしょ、花。」
とりまきその1、安藤 夏が言った。
「んじゃ、早速計画を立てましょ!」
その計画を聞くために私は目を光らせていたが、
「葵ちゃーん、後で遊ぼう?美味しいクレープ屋に行くの!」
と友達に言われ、結局計画>クレープになってしまった。
そして現在にいたる。
(現在)
「あ、あたしトイレ行ってくるねー!鐘が鳴る前に行かなくちゃ。」
美香の危険。
美香が教室を出た後、凛達も教室を出た。
さあ、いじめのスタートである。