社会問題小説・評論板
- Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.40 )
- 日時: 2013/04/27 22:58
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc (ID: TxB8jyUl)
十一話『運動会。』
(葵視点)
美香が落ちてから数日後。
運動会が始まった。
三つ目の競技はリレーだ。
「葵ちゃーんっ!!」
私の友達が手を振ってこっちに来た。
「もーすぐリレーだよ。自慢の足の速さを見せてやれー!」
「ん、了解。友達の為、赤組の為に全力を尽くす。」
さあって、準備しますか。
〜入場ゲート(というかサッカーのゴールの網を外したやつの中から入場するんだけども()
よし。
これで準備完了だ。
私は軽い体操をした。
「……葵様?」
「ひゃわぁああっ!?」
私は後ろに伸びながら返事をした。
……変な返事である。
話しかけてきたのは……多分声からして美憐だ。
「私達、一緒に走りますわね。」
「ひゃあ、そうれふらぁあああっ」
(はあ、そうですな。)
「賭けをしませんこと?」
「ふぉんだはぁああ?」
(どんな?)
「私が勝ったら……私達の仲間に入ってもらいます。貴方が負けたら……」
「よいしょ……美憐が私の事何でも聞く、って事でいいかな?」
「ええ、いいですわよ?」
そう言うと、入場の音楽が鳴り出した。
私達は黙って自分の場所へ戻り、行進し始めた。
あっ
という間に私の番。
っていうか美憐、凛の作戦パクっただろ。
「はいっ!!」
バトンを渡され、急いで掴んで走り出す。
前の奴を抜いた。
美憐は来ない。
そういえればコイツ……
足の速さ微妙なんだっけ。
確か周りの奴等が遅かったから仕方なくリレーの選手になったとか……
私はさっさと走る。
……ちなみに、六年の最後に走るので一周走らなければならない。
「あ、おひっ、さまっ?」
後ろから美憐の声が聞こえる。
私は無視して、本気モードで走った。
後ろとはかなり距離がついた。
「ラストスパート!!」
私は叫び、ぐんぐんスピードを上げ、
「ゴーーール!!」
赤組の全員が跳ねて喜んだ。
……ッフ、私に勝てる者など、いないのだ。
〜退場後〜
「……葵様の勝ちですわ。何でも聞きますわよ?」
退場したすぐに、声をかけてきた。
何を聞いてもらおう?
「うーん、じゃあ何かエロい事いって……げふんげふん、帰った後に学校集合で食べ物何か奢ってよ。」
「今、本音が出ませんでした?……まあ、いいですわ。では帰った後、学校で。」
何奢ってもらおうかな?
クレープでいっか。
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今回の話はちょっとほのぼのした話でしたね(
次はいじめ話ですよっ。