社会問題小説・評論板

Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.69 )
日時: 2013/06/30 22:09
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc (ID: Qv41r/h0)

ゆっくり更新しませうね。

……もうすぐ30話か。
参照400記念も添えて番外編も考えてみるか。
次は誰編にしようかな?

二十六話『沈黙。』
(美香視点)

『ブロロロロロ……』

帰りのバスが動き始めた。
私はまだ陽菜と喧嘩(?)したままだ。

私は頬杖をつき、窓を見た。
空は、とても青い。
雲は、とても白い。
その雲を鳥が横切った。

……私、陽菜の手袋盗んでないのに。
何で私のバックの中に入ってたんだろう。
もしかして……二重人格……とか……?
どうなん……だろうな……






「はーい、皆さん!バスから降りて下さい!」

私はムクリ、と起き上った。

「ふぁ、あああ……」

大きなあくびをし、立ち上がった。
……通路、かなり混んでるな……
私はしばらく待ち、すいてきた頃に通路に入った。

「……あ。」

目の前には、陽菜がいた。
つい、私は声を出してしまった。
だが陽菜は無視し、
ちゃっちゃとバスを降りて晴ちゃんの所に行ってしまった。


先生にバスに降りた後は、普通に帰れ。と言われた事を思い出した。
私はいつもの道で帰る事にした。





……今、後ろに陽菜がいる。
できるものなら、話かけたい。
……話しかけちゃおう。
とても、緊張する。
ドキドキが、止まらない。

「ね……ねえ。陽菜。」

言ってしまった。
後ろを振り返って、言ってしまった。

相変わらず、陽菜は無視してきた。

「私が……本当に陽菜の手袋を盗むと思う?」

陽菜は首を横に振った。

「じゃあ、何で……無視してくるの?」

……一番聞きたかった事。
これに陽菜は、答えてくれるだろうか?

「私は……美香を、信じてたよ……」

陽菜が口を開いた。

「けど……期待を裏切られたから……悲しいんだ。」

「何の、期待?」

陽菜はゆっくりと言った。

「これからもずっと、ずっと親友っていう……期待。」

そう言うと、陽菜は先に歩いて行ってしまった。

私も、道を歩き始めた。