社会問題小説・評論板
- Re: いじめ〜いつか笑える日を夢見て〜 ( No.24 )
- 日時: 2014/08/20 17:53
- 名前: エリン (ID: iuj9z/RI)
放課後になった。
放課後は春ちゃんをトイレに呼び出すことになっている。
さっさと帰ろうとする春ちゃん。
そんな春ちゃんの側に近づく純ちゃんと葉月ちゃん。
2人は春ちゃんの腕を掴むと言った。
「ちょっと来な。」
そのままトイレに連れていかれる春ちゃん。
私達クラスメイトはその後ろをついていく。
「離して!!何するつもり!?」
春ちゃんが抵抗する。
そんなこともお構い無しにトイレに連れていく。
そしてトイレに着くと春ちゃんを突き飛ばした。
「痛…」
床に倒れ、呟く春ちゃん。
そんな春ちゃんを見下ろすと、純ちゃんは言った。
「ねえ、九条。あんた、何でここに連れて来られたか分かってる?」
その言葉に春ちゃんはため息をついて答えた。
「分かるわけないじゃん。何なの?ウチが何かしたなら言ってよ。」
純ちゃんは春ちゃんを睨むと言った。
「分からないなら仕方ないわね。体で教えてあげる。九条。あんたは、いじめのターゲットなの。」
それを聞くと春ちゃんは驚いた表情になった。
「何で?何でなの!?教えてよ!!」
必死に叫ぶ春ちゃん。
もちろん春ちゃんの叫びは届かない。
純ちゃんは、クラスメイトを見ると一言言った。
「ゲームの始まりよ。」
クラスメイトが一斉にモップを春ちゃんに押し付ける。
「嫌…」
春ちゃんの呟きなんか聞こえない。
「ねえ、みんな。モップだけじゃつまらないから、雑巾も使おう♪」
純ちゃんの提案にみんなが頷く。
早速モップを持ってないクラスメイトが雑巾で春ちゃんを拭いた。
「アハハ!!最高!!あんたはそれがお似合いよ!!」
純ちゃんが笑いながら言う。
30分ほどいじめると純ちゃんが言った。
「みんな、そろそろ帰ろう♪」
その言葉にみんなは頷くとトイレを出て行った。
私達もみんなに続いてトイレを出た。
帰り道。
純ちゃんは物凄く上機嫌だ。
「みんな、今日はありがとう!!とっても楽しかった!!」
「あたし達は何もしてないよ!!」
「そうそう!!純ちゃんが頑張った成果だよ!!」
みんなが純ちゃんを褒め称える。
「ううん。みんながいたから楽しめたんだよ。……そうだ!!良いこと考えた!!」
不意に純ちゃんが叫んだ。
みんなが不思議そうに首を傾げる。
そんなみんなに純ちゃんは言った。
「あいつを精神攻撃しようかなって。じわじわと。」
純ちゃんが嫌らしく笑う。
「そのためには、5人が重要人物になる!!」
そう言って、リリ、小百、裕香、今井ちゃん、私を指差す純ちゃん。
「5人はあいつと仲良いから、精神攻撃するにはピッタリなんだよね〜」
どういうこと?
そう思ったのは私だけではないようで、みんなも不思議そうだ。
「まあ、簡単に言えば、私達があいつの悪口を言いまくる。その間、5人はあいつの味方をする。一週間くらいしたら、5人があいつを裏切る。そうすれば、絶望するでしょ♪」
純ちゃんの説明にみんなが納得したように頷く。
「というわけで、よろしくね♪」
純ちゃんが私達に言う。
「作戦は明日から実行!!よろしく!!」
純ちゃんは笑顔で言った。
私は呆然としてしまった。
春ちゃんを裏切る……
そんなことしたくない。
でも、しないわけにはいかない。
……ごめんなさい春ちゃん。
本当にごめんなさい……
私は心の中で何度も春ちゃんに謝った。
春side
放課後、ウチはトイレに連れていかれた。
そして、ターゲットだと告げられた。
もう何がなんだか分からない。
ウチは川野に何かした覚えはない。
でも、きっと川野の気に障ることをしてしまったのだろう。
だが、だからと言っていじめて何の得になるの?
ウチは、立ち上がると誰もいないトイレに向かって呟いた。
「……負けない。」
そう、ウチは負けない。
あんな奴に負けてたまるか。
ウチは真っ直ぐ前を見ると歩き出した。
……これからウチの新しい生活が始まる。
春side終わり
