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プロローグ


「今月の生け贄を発表しまーす！」

クラスのリーダー、愛羅が放課後、クラスメートの名前が書かれた紙が入ってる箱に手を入れながら叫ぶ。

選ばれたら、その人は一ヶ月このクラスの生け贄。

でも、先生にはバレない。

生け贄は、クラスメートの言うことは、絶対聞くこと。

これは、苛めじゃない。って、愛羅は言ってる。

私がもし、選ばれたとしても、私には仲間がいる。

そう。藍と言う、心強い仲間が。

「今月の生け贄は……」

愛羅はそういい、箱から手を出す。

「出席番号13番！斎藤 銀士でーす！」

「え…………」

選ばれた彼は、男子グループのリーダー的存在。

「それじゃあ、さようならーっ！」

愛羅はそういい、教室を出る。

クラスメートたちは銀士と目を会わせないように、教室を出る。







今月の生け贄は斎藤 銀士。