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第一話


「や……やめろぉぉぉぉ!!」

銀士が生け贄になってから二日。今日も教室に銀士の悲鳴が響く。

もちろん、誰も助けたりしない。

「萌……」

「……藍。私たちは、いつでも友達だよ？」

藍がいじめられたら私は絶対助ける。

「うん。約束だよ……」

「ちょっと！何無駄話してるの!?」

愛羅に見つかった。

「あ、ごめん！」

とりあえず、謝っとくか。



＿＿時がたち放課後＿＿



「ハァ……ハァ……」

廊下を全力で走る。

私は、必要なものを学校に忘れてしまったので、学校に入り、教室を目指してる。

「ねー、結衣ー。」

「どうしたの？」

「あいついじめるの飽きたんだけど。」

……愛羅と……結衣？

「じゃあさ、明日の放課後、決めよう！」

「そうだね！」

明日、新たに生け贄が選ばれる……

そう考えると、背筋がゾッとした。

でも、大丈夫だよね？


だって私には



藍がいるんだから。