社会問題小説・評論板

Re: さぁ、生け贄を決めましょう【世界で一番最悪なクラス】 ( No.9 )
日時: 2015/01/28 19:42
名前: とらじ ◆9g4.dY7mOk (ID: 8vMNebk7)
プロフ: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪


第三話


「おはよう……」

何時も通りの朝。

親はいないから、兄と姉と朝御飯を食べる。

食べて色々準備したら、外に出る。

……いつもなら、玄関前に藍が居るけど……

もちろん、居ない。

「ふぅ………」

一人でいくか。

幸い、近くの人はもう皆登校したみたいなので、外に居るのは近所のおばさんとおじさん、くらいだった。





「…………!」

靴箱の中身を確認すると、上履きがなかった。いや、正確に言うと、右だけ残ってて、左がない。しかも、右の上履きには…………

『キモい。死ね。学校来るな。』

など、悪口がかかれてあった。

確か、銀士の上履きにも書かれてたっけ。

まぁ、こうなることも予想してたし……

私は手提げ袋から、姉のお下がりの上履きを取り出した。







ガラガラッ

大きな音をたてて教室のドアを開けると、うるさかった教室が一気に静になり、視線が一気に私に集中した。

「何?」

「い、いや。何も。」

私の睨んだ顔におどろいたのか、クラスメートは後ずさっていった。

すぐに席につき、ランドセルを下ろす。

良かった。机は何もなってない。

一時間目は、算数。算数を机の上に置き、その他はしまう。宿題を提出したら、委員会の仕事があるので外に向かった。



「もう、この辺でいいかな?」

「いいんじゃん?」

「じゃ、終わりーっ!」

……同じ委員会の彼女は自己中でわがままと言われる子。

私はそうは思わないけどなぁ……

「もうチャイム鳴ったぞー!」

「「あ、はーい!」」

先生に言われ、私はあの教室に戻り始めた。