PR
社会問題小説・評論板
- Re: 詩の部屋 〜みんなで紡ぐ部屋〜 ( No.16 )
- 日時: 2015/09/10 20:56
- 名前: 哀霧 (ID: rLG6AwA2)
どうも、お久し振りです。
かなり人増えてますね、傍観者の私としても嬉しいです。
・・・実は結構来てたけど詩が思い付かないのでコメントはしていなかったです・・・
今日はちょっとだけ思い付いたので。
後から後から、溢れる涙。
動く度にジャラジャラと音を立てる、鎖。
私の腕と足に付いた、棘付きの金輪。
口には猿轡、体中に傷。
薄暗い部屋の小さな窓から、差し込む朝日。
私は、幼少期夜が大嫌いだった。
暗くて皆寝ていて、自分だけ取り残される気がしたから。
私は、幼少期夜が大嫌い『だった』。
私は、朝と昼と夕方が大嫌いだ。
お嬢様達が私に暴力を振るうから。
此処は、薄暗い部屋。
或るお屋敷の、元地下牢。
私の着ているメイド服は、今やもうその形を成して居ない。
切り裂かれたレース、血の染み込んだ生地、涙で濡れたフリル—
ねえ、どうしてわたしは
こんなにしいたげられなくちゃならないの?
それはわたしだってわるかったよ。
おじょうさまのあしにつまずいて、ころんでしまったんだもの。
いまでもせんめいにあたまにうかぶ、あのこうけい。
みじめにゆかにたおれこむわたしと、
わらいをかくしきれていないおじょうさまと、
いやなわらいをかおにうかべながらわたしをひなんするひとたち。
でもそれが、こんなしうちをうけなくちゃならないほどのことなの?
此処から外に出たいと、何度思った事なのかしら?
—でも、私にそんな事を思う資格何て無いわね。
私は、重罪を犯してしまったんだもの。
お嬢様の服を焦がす何て、許される筈無いわ。
絶対許さない、あの腐れ外道。
私をこんな所へ閉じ込めて、暴行して。
絶対絶対絶対、許せない!
大きなお屋敷の、小さな地下牢。
「罪」を犯したメイド達の、地獄—
PR