社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.10 )
日時: 2015/12/15 19:17
名前: 雪 (ID: knWr5sbP)

助けてあげたい




「絵梨さん、ただ無視するだけじゃつまらないんじゃないかしら?勿論、あなた達のことを思ってよ。
私たちが見たいわけじゃないわ」

なんて残酷なことを言う教師なのだろう。結局、自分が見たいだけ。私は反論する。なるべく論理的に。




「...そうですか。でも、余り外傷が残るのは危険なんじゃないですか?
咲良の父などに通報されたら終わりです。この行為は入学する生徒のみに知らされるシステムですので
咲良は苦学生じゃないし、通報しようと思えばできます」




私、なんでこんなに何も出来ないの?私は大金持ちだから、咲良が通報できるわけないじゃん。




「あら、大丈夫よ。私がストップを掛けておいているから。それに絵梨さんは学校の中で一番のお金持ち。
証拠なんて何ひとつない。もし通報したとしても、私たちを陥るためについた嘘。
その傷は自分でやったものだって、言えばいいのよ」

やっぱり言われた。私は引き下がるしかない。


**
咲良は血だらけの、残酷な姿で立ち尽くしていた。でも後ろ側からバスケットボールを投げつけられ、倒れた。
ごめんね、ごめんね、ごめんね...。

私には、そう言う事しか出来なかった。


そう思っていた頃、キンコンカンコン、と場違いに明るいチャイムが鳴った。よし、6時間目終了。
「先生、もうチャイム鳴りましたよ。終わりです」

私は救われた。ーーーーー良かった。終わった...
毎日毎日、こんな日々。転校したい。誰も私を知らない。過去も。そんなの楽すぎる。


ずるい。