社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.14 )
日時: 2015/12/19 13:48
名前: 雪 (ID: knWr5sbP)

わからない



美里は、どんな気持ちでいたの?
いじめられて、悲しかった?悔しかった?嫌だった?
私は、わからない。さっきまでできたことが、できなくなったり。絶望に呑まれてしまったり。




これは、たったひとり、取り残されてしまった私の遺書。




いつ死のう、いつ死のう、...そればかりを考えていました。もう私は、人間として壊れたのでしょう。

日に日にあざが増えていきました。あざは変色して、醜かったのです。
最初こそ無視されていたけど、あまりの多さに使用人が嫌そうな顔をして聞いてきてくれました。

「どうしたんですか?大丈夫ですか?」

「...平気。体育の跳び箱の時に転んでぶつけただけだから」
私は嘘をつきました。使用人も、お嬢様のあざには手が回らないほど忙しいのか、無視していました。

「気づいて」後ろでつぶやきかけたこともありました。あのときは気がつかれなかったから良かった
けれど、気づかれなくて良かったです。


だってこれは制裁。気がつかれてしまったら終わりだから、ね?

それと、この遺書を発見しても、絵梨や涼を糾弾しないでください。悪いのは私ひとりです。